TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

高校の教育課程

2010年04月12日 08時40分21秒 | 数学
 高校の教育課程はだいぶ前の指導要領(平成元年)で知ってはいたが、その頃と今とではだいぶ違う。認識不足だったか。平成元年の指導要領から数学123と数学ABCという形になったが、実際は数学1・Aなどという参考書や問題集が出回っていた。
 平成元年の指導要領にもとづいた教科書はその当時手にいれたが、最近のものは持っていない。当時の数学1では式の計算などがなくそれは数学Aで扱われていた。当時の教科書を見ると、数学1ではいきなり2次関数からになっている。文字式の計算や因数分解は数学Aの教科書に・・・。当時、卒業生に聞いてみると数学1とAが合体した授業になっていたらしい。参考書も数学1・Aとか数学2・Bとかになっているものが多かったので、どこの分野を数学1や数学Aで扱っていたのかを知らないまま、中学生を教えていた。
 つい最近になって、数学1と数学Aの区別がついたのだろうか。先日数学1と数学Aが別々になっている参考書を発見したので購入した。すると数学1では文字式の計算を扱っているではないか。どうなったのだろう・・・。過去の指導要領が掲載されているサイトで調べてみると、平成元年度(平成6年度試行)のときには数学1には文字式がなくいきなり2次関数だったのが、平成10年度改訂(平成15年度試行)で今のように数学1に文字式の計算が移ってきたことが分かった。
 今回平成21年3月でさらに改訂されている。忙しさにかまけて20年間高校の教育課程の勉強を怠っていたことを恥じる。

コメント
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