TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

夜明けのブルース

2012年10月28日 00時23分41秒 | 音楽・カラオケ
ブルースというとゆっくりした4拍子の曲なのだが、五木ひろしの新曲「夜明けのブルース」は速いテンポの4拍子。これでブルース踊れるのかなー、と思った。それはともかくとして、この曲の調はC♯マイナー。嬰ハ短調というもの。何と♯が4つ。
 これをB♭のクラで吹くときは頭の中で移調するのだが、頭の中では♯が2つ増える。D♯マイナー、つまり嬰ニ短調。といってもピンと来ないかも知れないから、解説。
 C♯マイナー、嬰ハ短調は俗にいうミからはじまるドレミファである。クラで吹くときはD♯マイナー、つまり嬰ニ短調は♯が6個で、俗にいうファ♯から始まるドレミファになる。これで吹くのは大変。ほとんどが半音だから・・・。
 移調については以前アップしようとしたのだが出来なかったので、ここでアップ。B♭のクラで実音(C調)を吹くためには常に♯を2つ追加した調で吹く。ここらあたりのことは次回。

 話し変って、「夜明けのブルース」の伴奏をするプロたちはすごいと思う。バンドではクラは余り登場せずもっぱらサックス。たとえばテナーサックスは調がB♭だから♯6つで吹く。もっとすごいのがアルトサックスだ。E♭調だから何と♯7つである。この調であのテンポの曲を吹くのだからプロはすごいなと思う。裏があって♯7つだとド♯から始まるドレミファとなる。実はこれはレ♭と考えても良いから♭5つで済むのだが・・・。
 以上の転調の秘密は数学で言うと12を法とする剰余群の応用ということになる。これは後日。

 でこの前この歌を歌っていた人がいて、おや?と思ったのが「さだめとーしんじてー」というところ。
「さだめ」は同じC♯の音。カラオケのお店で習ったときもらった譜面では「さだめ」も「しんじ」も同じC♯になっているのにこの人は「しんじ」の「ん」が半音低く「C」で歌っていた。おかしいなと思って、自宅に帰ってから譜面を見た所、一つの譜面は同じ「C♯」。ところがCDに付属の譜面では「ん」が半音低く「C」(譜面上ではB♯)
カラオケで出会った歌のうまかった人が正しかった。というわけで、実際にCDを聴いた所、五木ひろしは1番の歌詞の「しんじてー」では譜面通り、2番の「めとめー」では微妙に同じ音のようだった。一体どちらが正しいのだろう。



コメント
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