TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

正負の数の加減と乗法の関係1

2013年12月21日 10時00分09秒 | 数学

 正負の数の減法を教えていた時、加減と乗法との間に面白い関係が成り立っている
ことが分かった。
 減法の指導では教科書にある通り、
 (+3)+(+5)=+8 の式から減法を導く。

 ( * )+(+5)=+8 で( * )にあてはまる数を求めることで
減法の定義をする。

 (+8)ー(+5)=( * )

このとき東西の数直線を行ったり来たりする方法で教える。
東への移動を+、西への移動をーで表し、単位はm。
    (+3)+(+5)=+8 は
(1回目の移動)+(2回目の移動)=(結果の移動)
このとき、(結果の移動)と(2回目の移動)から(1回目の移動)を求める
計算を減法と考える。
(1回目の移動)を求めるためには(結果の移動)の位置から、(2回目の移動)
を逆にたどり(1回目の移動)の位置にたどり着くことで求める。

+8の位置から(+5)の移動を逆にたどることは(ー5)の移動をしていること
だから、
(+8)ー(+5)=(+8)+(-5)=+3
であると結論づけている。

つぎに
(-3)+(+5)=+2を例にとり

( * )+(+5)=+2 で( * )にあてはまる数を求める場面を考える。

(+2)ー(+5)=( * )

+2の位置から+5の移動の逆の移動-5を行うことによって-3にたどりつく。
すなわち
(+2)ー(+5)=(+2)+(ー5)=ー3

こうして
「+5をひくことは-5を加えることと同じである。」とまとめる。


(**)ー(+5)=(**)+(ー5)


 この式のなかで、
(**)ー(+5)=(**)+(ー5)=(**)-5
の関係は、つぎの代数和や乗法を学んだ後で指導される。

同様に
(**)ー(-5)=(**)+(+5)=(**)+5

も導かれるが減法の指導の中で、乗法の符号の法則と類似な関係が導かれているのは
なぜだろう。

つづく
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする