TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

正負の数の加減と乗法の関係3

2013年12月26日 09時55分06秒 | 数学
では-4をかけたり、-4をひくことを考えよう。
すなわち、(-4)×(-1)=ー(-4)=+4の意味を教えるのだ。

「1時間に4万円ずつ損をしている情けないギャンブラーがいます。このギャンブラーが2時間後には
持ち金はどうなっていますか?」



裏返しのカードが基準の時刻(現在)の持ち金です。すでにそれから2時間が経過しているので、
-4が2枚、都合-8となりました。
このギャンブラーは8万円損をしています。
すなわち、(-4)×(+2)=-8 という訳です。

時刻を現在に戻します。

裏返していたカード(白いカード)はじつは-4でした。

では1時間前はというと、-4のカードが1枚ない状態ですから、いまよりも4万円持ち金は多いことになります。
-4のカードが1まいひかれたことと同じですからー(ー4)=+4

2時間前はというと持ち金はいまより8万円多かったはずですから、+8万円。
すなわち、(-4)×(-2)=+8

もどって・・・(-4)×(-1)=ー(ー4)=+4 といいうことが分かります。

以上をまとめると
(+4)×(-1)=ー(+4)=-4  +4を1枚取り去る
(-4)×(-1)=ー(-4)=+4  -4を1枚取り去る
また
(+4)×(+1)=+(+4)=+4  +4を1枚加える
(-4)×(+1)=+(-4)=-4  -4を1枚加える

これらの右辺はかっこを外すときの決まりになります。
こうして、加法減法と乗法の関係が同じ構造になっていることが分かります。

おわり

コメント
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