
以前から笛の指使いでは、右手の第一関節の腹で笛の穴をふさいでいた。
正式には第二関節の腹で押さえることになっている。穴を半分ふさいだりするときに
穴に指をかざすのには第一関節で押さえていてはうまく出来ないからだろう。もう一つは
穴を叩いて音を切る動作でも、第一関節よりは第二関節の方が素早い動作ができるようだ。
しかし、長年西洋楽器のクラリネットやフルート、ブロックフレーテ、オカリナなどを
吹いていた私は、第一関節の腹でないとうまく穴がふさげなかった。祭り笛の実際の演奏では
第一関節の腹で押さえて演奏していた。
ところが最近になって、第二関節でも穴をふさぐことが出来るようになった。全部ふさいだ
音も出るようになったし、空気漏れもなくなってきた。練習のときになるべく第二関節で押
さえるようにしていたところ、突然出来るようになったというわけだ。
元来せっかちな性格なので、できないとすぐあきらめてしまったが、
何事も地道に取り組んでいると出来るようになるものだと思った。
