家庭教師その後

昨年５月頃家庭教師の経験について記事を書いたことがある。ここ
やっと中学校１年の教科書が終わって、いよいよ２年の教科書に入る。
１昨年１１月から始めて約１年５ヶ月かかった。
１年の教科書を終えてから、巻末の１年の復習をやってみた。正負の数の計算からだ。
習いたてのころは理屈を前面に出し、どうしてそうなるのかという理解を中心に教えていたが、
復習のところは「とにかく計算規則を覚えなさい」で押し通してみたところ、以前は分からない
と言っていたが、わりあいすんなりと計算規則を受け入れてくれた。これは進歩だと思った。
「分からなかったら暗記せよ」でも何とかなったのだ。

　そういえば、数学でフィールズ賞を取った小平邦彦氏が「私の履歴書」と題して、新聞に連載を
載せていた。今年の３月に恩師からコピーをいただいたので読んでみた所、
「証明が分からなかったら暗記すること」とあった。これだな、と思った。
分からなかったら分からないまま暗記してしまう。氏によれば、証明を暗記して何度も書いているうちに
理解出来てしまうことがあると言うのだ。必ずしも理解出来なくても良い。暗記して先に進めば良いのだ。
数学の巨匠のいうことは正しいと思った。