TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

ガロワ理論勉強中2

2018年03月04日 02時13分29秒 | 数学

退院後も右のガロワ理論の本を読み続けている。今までは左の本を読んでいた。


数学科の学生向けで、群論、体論、線形代数などを分かりやすく解説しながらガロア理論へと導いてゆく。
この本のおかげで角の三等分の作図が不可能である事の証明が分かった。
一方、病院で読んでいた右の本は、高校生や数学専攻でない人たちにも分かるように構成されている。
「置換」という数学用語を使わず、「入れ換え」という言葉で通している。
どちらも群論に触れているのだが、こちらは方程式に関する群について具体的に述べていて、
特に正規部分群について分かりやすい。今やっと正規部分群の働きや意味が分かって来たところだ。
だがガロワ理論で大事な体論については不十分な記述で、ガロア理論の重要な定理である「ガロワ対応」
(方程式の群と体との対応)のところが今ひとつ。
しかし、どちらの本も250ページほどであるので、肝心なところは詳しくはない。
ノートに自分で調べたことを書き加えて、内容を膨らませながら読んでいる。
500ページに及ぶ「ガロア理論の頂を踏む」と題した本が程よい参考書になっている。


この3冊のほかにもガロア理論の本を参考にしている。こうしてみると、学生時代から今までに何度もガロア理論の本を読み、分からないと別の本に飛びつき、まるで病気になった時のセカンドオピニオン探しをしていたのだが、読み方が浅かったことを改めて感じている。
それもこれも、骨折入院のおかげと思う。





コメント
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