この本でガロワ理論を勉強していた。
骨折事故のとき、たまたまバッグに入れていたので、
女房に持って来てもらい、病室で勉強した。
「最短コース」という表題に飛びついて5年前に購入したのだが、
読みづらかったので、5年も読まずにいた。
病室でじっくり読んでみて初めて、内容が面白いことを知った。
友人に紹介したところ、著者はしっかりした数学者であるとのことだった。
Amazon の書評では賛否両論だということだったので、
検索してレビューを読むと確かにそうだった。
良いという評価
====初学者むきの分かり易い名著=================================
大学生でもガロア理論を学ぶと抽象論ばかりで挫折するそうです。この本は高校生レベルでも解るように具体例を使って説明されています。同じ著者の「線形代数のコツ」も最高にわかりい名著です。
まずはもっとやさしい「数学は世界をこう見る」小島寛之と「13歳の娘に語る ガロアの数学」を読んでおくとよい。
「群とは対称性を測るものである」本書は、とくに変換(演算子、作用、操作とも言う)の集合と、変換を合成する演算で定義する群を扱います。
たとえば平行移動や回転の繰返しから生じます。これらの幾何的変換とその繰返しを群とみることができます。あみだくじもルービックキューブも「置換群」といって何らか操作を繰り返すことで「もとに戻す」ことができます。
(以下略)
============================================================
良くないという評価
=====お勧めできません=============================
ガロアの理論をしっかり学びたくて購入した。書店の書架の前でどれがいいかかなり悩みながらも、一見してきちんと理論的に書かれている、つまり、証明をきちんと示しながら、かつ問題を章ごとに記載して読む者が自分の理解の程度を判断しながら読み進めるような構成だと感じて読み始め、ノート3冊にわたり記録を取りながら読んだ。私は大学教養課程レベルまでの数学は理解しているつもりだが、結論から言うと、残念ながら、「外れ」だった。出来の悪い本である。わかる人にはかなりやさしく書いてあるということが分かるだろうが、この本で初めてガロア理論を勉強しようとする者にはきわめてわかりにくい本である。
(以下略)
======================================================
まあ、人それぞれだろうと思う。