ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

英国のスパークリングワイン

2007-11-11 12:31:17 | ワイン&酒
先日、友人たちとの集まりで出てきたのがコチラ



Nyetimber Classic Blend Brut

一見するとシャンパンのようですが、イギリスのスパークリングワイン でした。

ブラインドで出され、色はけっこう濃い目です。
熟成しつつあるまろやかなシャルドネのスティルワインぽい香りがあり、味わいはナッティな感じですが、余韻は短く、プツンと切れます。



一体これは何者?・・・・・ と思ったら、英国産!
シャルドネメインにピノ・ノワールとピノ・ムニエをブレンドという、まさにシャンパンと同じ構成です。


最近は、シャンパーニュのルイ・ロデレールも本格的に英国で畑を探そうとしています。

地球温暖化で従来のブドウ生産地の温度が上昇しつつある昨今、より涼しい土地を求めようというのは誰でも考えるところ。


でも、冷涼なイギリスなんかでブドウが育つの?という疑問が出てきますが、
このナイティンバーのワイナリーのブドウ畑はロンドンの約70kmくらい南にあり、イギリス海峡に非常に近いところです。

緯度でいうと、北緯51度

これは昨日紹介したドイツのドレスデンと同じで、ドレスデン付近でワインがつくられていることを考えると、イギリスだってワインづくりはできそうですよね?


実際、あまり知られていないけれどイギリスワインはけっこう昔からあり、国際コンクールなどでもメダルを受賞しているところも見られます。

さすがにイギリス北部は厳しいですが、南部地域はワインの生産地として今後注目を浴びることになるかもしれません。

2007年度の日本ソムリエ協会の教本にはイギリスはまだ載っていませんが、数年後には登場するかもしれませんね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする