MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

思い出の短大キャンパスとの別れ

2014年03月13日 | 母校&恩師
今日は今月末で移転してしまう母校の短大キャンパスに足を運びました。

実は昨年も足を運んだので(1)、それで納得すればよかったのですが
やっぱり校舎が取り壊される前に、もう一度足を運んでおきたくて・・・

雨にぬれたキャンパスを見て
そういえば短大の卒業式の時もこんな風に雨が降っていたことを思い出しました。

少し、短大時代のことを綴ってみます。


短大時代、最初の頃は不真面目な学生で、
いかに楽をして単位をとるか?ということばかり考えていました。

短大は60数単位とれば卒業できるというのに
最終的には倍の120単位以上をとって卒業をしているので、
短大2年次の頃に、いかに学ぶことにハマったかが、取得単位数からもよくわかります。

国文学だけでなく、国語学も、英文学も、一般教養も
気になるものはとりあえず履修し、広く浅く勉強していました。

最近は一般教養より、専門分野に力を入れている大学も多いですが
短大時代に垣根を隔てて、広い視野を持って学ぶことができてよかったです。

その中でも、日本の児童文学と近代女性文学に強い関心を抱き
大学へ進学して、この二つの勉強を続けようと思いました。

といっても、進学した大学に児童文学の先生がいなかったこともあり
大学では近代女性文学や教育関係の勉強が中心だったんですけれどね。


けれど、学校を出て結婚し、子供を出産した後に
短大時代、気になっていた児童文学に再会することができたのでよかったです。

大学時代に児童文学に親しむことより、研究に没頭していたら
私の場合、性格からして頭でっかちになっていた可能性があるので
先入観のない状態で、子どもが五感で絵本を楽しむように絵本を楽しめてよかったです。

文学を深く掘り下げて読むことの楽しさは短大時代に経験をしたので
あの短大時代がなかったら、私は今、何をしていたのか・・・
今となっては想像もつきません。

いい先生方との出会いも大きく
こんな手のかかるダメダメ学生を受け入れ、世話してくれたことに感謝しております。

大学や大学院もとても充実していましたが
アットホームさに関しては、短大がダントツでした。

そんなわけで、今日はわざわざキャンパスまで足を運んだわけです。

短大のアットホームさは、まるで家庭の縮図のようでした。
私がアットホームな家庭を築けているかは怪しいですが
理想の家庭の雰囲気は、短大のもつ雰囲気です。

あの雰囲気を我が子だけでなく、読み聞かせボラ等に
上手く取り入れていけたらいいなと思っています。
「地域」は「家庭」の延長のようなものだと思うので・・・

今度短大へ行くときは、新しい渋谷キャンパスに足を運ぶことになりますが
「短大のハードが変わっても人は変わらない」と先生がおっしゃっていたので
短大のさらなる飛躍を期待したいと思います。

そして自分も、子ども達に幼い子の文学を届けることで結果的に飛躍し
お世話になった先生方に恩返しをすることができたら、これほど嬉しいことはありません。

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【注】

(1)過去ログ 「実践女子短期大学の神明キャンパスへ」 参照。

【今日読んだ本】

平山和子 作・絵 『いちご』 福音館書店、1989年(福音館の幼児絵本)。
「絵も言葉も美しい!いちごが語りかけてくるのが素敵。」(21/100 絵本)


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