MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

絵本育児にテレビはNGか?

2017年02月13日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
我が家に初めてやってきた子に、よく聞かれることがあります。

「テレビはどこにあるの?」

最近でこそ、

「テレビはパソコンで見ているんだよ~」

と言えるようになりましたが、1年ちょっと前は、
自宅でテレビを見る環境がありませんでした。

なので、

「テレビはこの家にはないんだよ~」

と伝えると、よく驚かれたものです。



私は小4の息子が2,3歳のころから、絵本に関する勉強をしていたので、
子どもが小さいときに、テレビを見るという環境に
抵抗を感じていたので、子どもにテレビを見せたくありませんでした。

想像力がなくなってしまうと思ったからです。

息子が2,3歳のころから、絵本関係の勉強をしていたので、
テレビは極力子供に見せず、静かな環境で子どもと絵本を楽しむことが、
想像力を育てるためにも大切だと思っていました。

しかし、テレビを自宅でみるようになって1年経ち、
子どもが幼いころ、もう少し柔軟な思考が持てたらよかった・・・
と、今となっては少し反省しています。

ここからは、息子が1、2才くらいのころから、テレビなし育児をしてきた、
私の個人的な意見なので、(あまり根拠を提示していないため)
参考程度に読んでいただけるとありがたいです。

テレビを見たら、絵本を読まなくなるのではないかと思っていたのですが、
そんなことはありませんでした。

小4の息子と、年中の娘の中では、テレビと絵本は別なようで、
テレビはテレビとして楽しみ、絵本は絵本として楽しんでいます。

約束の時間が来たら、テレビを見るのをやめます。
もうちょっと!などと言ってくることもありますが、
そんなに引きずりません。

テレビにはテレビのよさがあり、
家族みんなで同じ番組を見て、話をするのはとても楽しい時間です。

また、子どもによっては、言葉から想像をすることが苦手で、
映像に助けてもらう方が、いろいろイメージがわくタイプの子もいるので、
テレビを見ることで、子どもの世界や可能性が広がると思われます。

絵本関係の勉強をしていると、テレビは懸念されがちですが、
親が何の助けも借りずにストレスフルになって育児をするよりは、
適度に利用したほうが、親も笑顔で子供と接することが、できるのではと思います。

もちろん、そうした便利なものを使う時間が、
長くならないよう、気を付けることが前提ですが。

一日のテレビの視聴時間がtotalで1,2時間くらいなら、
テレビと絵本は仲良く付き合っていけるのでは?と思います。

確かに、テレビを見なかったころは、よく人形劇をやってとねだってきたものの、
最近はねだってこなくなったので、少し日常の娯楽に変化が出ましたが、
このくらいなら許容範囲です。

絵本を読むだけのころより、テレビもみるようになってからの方が、
子どもの心が満たされるようになりました。

テレビを見たい!という要求をかなえてもらえるようになり、
ストレスがたまりにくくなったのだと思います。

だからといって、テレビだけで満足かといったらそうではなく、
絵本を読んでもらうことも、とても楽しみにしています。

大切なことは、テレビなどと親子が、上手に付き合うことなのではないでしょうか。
上手に付き合うことも、スキルのひとつです。

以前は危険そうな物は子供に近づけないようにしていましたが、
最近は、そうした物のメリットとデメリットを知り、
上手に付き合っていくための適量を考えるようになりました。

子どもの年齢が上がってきたので、余計にそう思うのかもしれません。

今後は全体のバランスを大事にしながら、育児をしていきたいと思います。

※この記事と関連している記事はこちら→「絵本リビングにおすすめのテレビは?」

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【注】

(1) 過去ログ 「とうとうテレビなし育児を卒業」 参照。

【今日(昨日)読んだ本】

★ まついのりこ 『漢字の絵本(1) ふしぎなかがみ』 偕成社、1980年
「漢字の成り立ちが書かれた絵本。息子が久しぶりに持ってきた。小1向け。」(絵本)

★ ラッセル・ホーバン 文 /まつおかきょうこ 訳 『おやすみなさいフランシス』 福音館書店、1966年。
「娘のリクエスト。少し長めな絵本。内容も少し難しいところがあるので、4才ぐらいから。」(絵本)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (えほんまにあ(シータ))
2017-02-15 02:56:06
いつ見てもステキなお部屋ですね~!
絵本がたくさんあって、きちんと整理されていて、いつでも読める!素晴らしい環境だと思います。
我が家にもテレビはありません。。。
もう年々も前にテレビが故障して、夫婦でテレビ無し生活が始まりました。
気持ちがゆったりするというか、”人間らしい”会話が増えたというか、連絡事項だけでなく、ちゃんと話す時間が増えて、一緒に暮らしている実感ができて、良いねー!ということで、その後テレビ買ってないんですよ。
娘は、よそのお宅でテレビが付いてると、最初興味を示しますが、結局は絵本や他のおもちゃで遊んでることが多いです。
まだ2歳ですから、これからどんなふうになっていくのかわかりませんが、できればテレビ無しで行けたらな~っと思っています。
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シータさんへ (MAYU)
2017-02-15 14:13:11
シータさん、コメントありがとうございます!

我が家のリビングを褒めてくださってありがとうございます。

絵本が取りやすいからか、娘は隙あらば絵本をとってきて「読んで!」と膝の上に乗ってきます。
疲れることもありますが、最高に幸せな時間です♪

シータさん、テレビなしですか!
静かな環境は親子共に落ち着きますし、お子さんが2才なら、穏やかな
環境はとてもいいと思います。

ご主人もいいと思ってくれているなんて、嬉しいですね。
静かな環境の中での夫婦の会話、とてもいいと思います。
そうした会話の積み重ねが、信頼関係につながっていきますから・・・

ここからはちょっと長いですが、我が家の家庭事情です。↓

我が家は夫が大のテレビ好きで、人と会話をするのが嫌いな人で、いつもスマホ片手にゲームばかりして、目を見て話さないような人なので、ちょっと厄介です。

一生懸命話し合う時間を作ったり、会話が大事なことを伝えてきたのですが、世の中には会話が苦手な人や、人の目を見て話せない人がいることが分かってからは、少し見方が変わりました。

テレビを解禁してから、夫の機嫌がよくなり、テレビ関係の会話が増え、以前より話すときに険悪な雰囲気にならなくなったんです。

世の中に絵本に全く興味がない人もいれば、とても興味がある人がいるのと同じで、私のようにテレビに全く興味のない人もいれば、テレビにとても興味がある人(夫)もいます。

そうした二人が生活していくためには、相手を尊重することが必要だと思いました。

子育ても、子供が小さいころは私が主導権を握っていましたが、子供が成長するにつれ、自分の意見を言うようになってきたので、ここ何年かは、子どもの発言に対して、いろいろ考えるようになりました。

いろいろありますが、静かな絵本リビングで絵本が読める環境があり、家族が許容してくれていることは、ありがたいので、私も時々テレビをつけることくらいは許容しようと思いました。

100%理想通りでなくても、60%ぐらいで十分だなと最近感じています。

長くなってしまいましたが、私もできるだけ、テレビの気配がないリビングを維持していきたいです。

お互い静かな環境で子育てを続けられたらいいですね。
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