まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

うちの大将も大変だなぁ

2015年03月16日 | 日記

今日の新聞に、「トヨタ、ベア4000円で決着」というタイトルで、春闘の結果が載っています。

ベースアップ分で4000円。
定期昇給分で7300円。
平均11300円の賃上げ。

トヨタさんは、生活給としての、定昇分が7300円もあるんですね。
厳しいものも求められるのでしょうが、しっかり実績を出し続けている。
トヨタの大将もすごいし、処遇に甘えない社員も偉い!
大したものだと思います。

厳しい業界だと、手当が中心で、定昇という考え方も薄れ、賃金カーブがぺったりねているのが実態ではないでしょか。

今年の春闘は、これまで企業が溜めこんできた内部留保分等を賃金に還元して、消費に弾みを付けられるかどうか、景気好転を定着させ、次の消費税アップで社会保障の維持等ができるかどうか、その正念場で、リーディングカンパニーとして、トヨタの取った方針は立派だと思います。

全体が賃上げの方向に動いて、国内でお金が動き出すと、少しはいい方向になるのかもしれませんが、まず現役世代が潤って、税収が上がり、社会保障、年金の減少が止まる。
老後は、節制と他力本願。
耐える時間ですかね(^○^)

日本には、ウルグアイのムヒカ大統領のように、給料の大半を社会に還元し、月15万円程度で暮らす指導者・政治家はまずいないだろうし、いてもスポイルされ、マイノリティ―ですよね。

うちの大将はといえば、人類史上最大級の放射能事故を起こした数年後に、「日本製の原発は安全です」って他国に売り込む人だし、ISの起こした日本人殺害事件の直前のスピーチも、実態が今一つ分かっていなかったように感じるし、今の株価のコントロールもまだ張りぼて的で危なそうだし・・・、危ない橋を渡り続けている感じがしますが、問題山積、現状不可解の社会で、政権を放り出さずに継続してやってくれているだけ有難いと思わなくてはいけないかなと思っています。

大将の成果として、日経平均株価19000円台回復は立派。
が、格差社会は固定化し、『平均値で豊な水準』では、大方の一般庶民の生活とはまだまだかけ離れていますよね。

この数か月、時給800円の清掃の仕事をしながら、この株高で莫大な所得を得ている人の真逆の位置で、自分は平均値を下げている人なんだなぁと思うようになりました。
『時給800円の仕事しかない』という現状だったら、壊滅的に厳しい生活です。

今日午前の国会中継をラジオで聞いていました。
大将になる人は、本当に大変ですね。
私にはとてもできないことで、心から頭が下がります。
でも、一方で、取り巻きの方も含め、相当高給(税金)を貰っているのだから、命を懸けて為政して欲しい。

孫子家族で住む社会であれば、年金、バイト収入が月10万円あれば、これはまずまず豊かな生活ができるでしょう。
生活基盤分は若い人が持っているのですから、じいちゃん、ばあちゃんの収入はお小遣いです。

でも、今の地域には、若い人がいません。
老夫婦が生活基盤の負担をして、老々介護では、この金額では、三食自家製の梅干しご飯でも、厳しい!
そんな実態も間違いなくあるんですから。

今の経済は、無限連鎖のように、いろいろな物が絡み合っていて、複雑怪奇。
だれも本当の所はわからないのかもしれません。

私の思いとしては、長期的には平均値ではなく、実態の底辺を底上げして欲しい。

人には、いろいろな事情があって転職し、非正規社員でしか働く場がない。
学校を出たばかりの人も非正規社員しか仕事がない。
正社員という名はあっても、サービス業に多い、低賃金、退職金等もない。きちんとした企業の非正規契約社員以下の条件で働かざるをえない。

真面目に一生懸命働いても、家庭も持てない、子がいても教育の支援もしてあげられない。

収入が少ないので、年金も十分なく、体の動く限り働き続けなければならない。

明治時代の「働けど働けど、なおわが暮らし楽にならざり(石川啄木『一握の砂』)」の思いは、永遠の課題かもしれませんが、医療、教育などの個人負担は格安な社会になって欲しいと願っています。(他力本願)

コメント
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