太東駅から次の長者町(ちょうじゃまち)駅間も、線路近くに道がなく、少し離れた所を歩くことになりました。
2月のウォークでは、新茂原駅周辺で迷子になり、けっこう辛い思いをしたので、今回はバイクで使っていたナビを持参し、これが大変役立ちました。
長者町手前の『みさき橋』上から遠望した外房線です。
時々線路が見つかると安心しますね。
14時10分頃、長者町(ちょうじゃ)駅へ到着。
『長者』というくらいですから、その昔は、お金持ちがたくさんすんでいたのかな?などと思い、少し調べてみました。
長者町の由来は、江戸時代まで遡るようです。
当時この周辺は、江戸から房州へ向かう旅人の宿泊地として旅館や商店ができ、房総の宿駅として発展。時の領主の邸が江戸下谷の長者町にあったことから『ちょうじゃまち』と名付けたのだとか。
いすみ市へ合併前の旧岬町の中心地で、今でも、周辺には、役所関係の建物、商店街、県立岬高校などがありました。
県立岬高校は、本年4月から県立大原高校と合併するようで、長者町駅から若い人の姿が減って行くのは、時代の流れなのでしょうが、寂しい気がします。
長者町駅から御宿(おんじゅく)駅間は、単線に戻ります。
三門(みかど)駅へ向かう途中の中村踏切附近で撮影した単線路。
同じ単線でも、JRさんのは、いすみ鉄道、小湊鉄道などに比べると線路に勢いがあるように感じます。それだけ、保守にも時間とお金を使っているということでしょうか。
長者町-三門間は、駅間営業キロ1.6Kmと短いため、14時35分現着で、ここは難なくクリア。
三門駅も歩いてきた東浪見駅同様、完全無人駅です。
ホームはこんな感じ。
いい感じに、何もありません(笑)
不便さはあると思いますが、個人的には好きだなぁこの風景。
今回の行程で残すは、大原駅までの営業キロ3.5Km。
三門駅付近から、外房線は、国道128号と併走状態になります。
国道を排ガスを吸い込みながら歩くのも辛いので、森鴎外、賀古鶴所(耳鼻咽喉科の創始者、鴎外の友人)、梅屋庄吉(日活創業者)、林芙美子(作家)などの文化人が愛し、別荘を建てたり、旅をしたという日在浦へ出て、海岸線から大原塩田川にかかる『一路橋』を渡ってみることにした。
『一路橋』周辺、小浜周辺は、小説家山本有三の『真実一路』の舞台になったというところです。
ぜんぜん柄ではないんですが、きぶんだけ、ちょっとした文学散歩です。
【参考:小説 真実一路】
塩田川に架かる一路橋 山本有三 (千葉日報者ウェブ ちばとぴ) に詳しい情報があります。
太東―三門(営業キロ4.4Km) 2015年3月17日
実際に歩いた歩数 8,128歩(5.8Km)