まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

街医者で元の勤務先の人に遭遇 

2015年05月07日 | 早期退職

定期通院している街医者の待合室で、「今日もいっぱい人がいるなぁ、はやく終わらないかなぁ」「熱を測っている人が多い、医者にきて風邪うつされたらたまんねぇ」などと自己中なことを思いつつ時間を潰していたら、「あれ、ひさしぶり」と声をかけてきた人がいました。

ニコニコ笑っているその人は、私より歳が一つ上の、元の会社の知人でした。

早期退職した後の私の様子に興味津々のようで、いろいろ話かけてきました。
私の現状というか、今の気持ちは、「金がない以外は、気持ち・時間も充実し、概ね良好」であることを告げ、アルバイトと蓄えを使って何とか生活していると応えておきました。

その人は仕事に嫌気がさしているようで、私が在職していた頃から早期退職を考えていたようですが、今一歩踏み切れないようです。

今の生活レベルを落とすのは難しいよね、年金年齢まで収入がなくなるのは不安だよね、現場の仕事は自分にはできないと思う、蓄えが底をついたらどうしようなど、いろいろ言っていましたが、どれも自分で踏ん切りをつけ整理しなければ、早期退職どころか、60歳の定年退職でも精神を病んでしまいそうな雰囲気です。

知人の事情はそれぞれが自分の問題として直面しなければならないわけで、特にコメントはしませんでしたが、おそらく知人は、いつまでも、「〇〇に嘱託で勤めている」のように、組織の中にいて安心する人なんだろうなぁと感じました。

今の仕事に大きなストレスを感じているのか、私タイプのやるだけやったしもういいや系なのかはわかりませんが、できるだけ今の会社に長くいるのがいいんだろうなぁと感じたので、制度上の雇用が続く最後まで続けるのが一番得ですよと勧めておきました。
金銭的には、間違いなく一番お得意だと思うので、無責任ですが、いい応えができたとおもっています。

一部の例外を除き、ほとんどの人は、60歳代以降は人生の大半を過ごしてきた組織を離れなければなりません。今まで会社がやってくれていたこと、例えば、出退勤管理、休暇管理、目標管理、健康管理など、すべて自分でやらなくてはなりません。
どれもあたりまえの事なのですが、長い間会社組織にいると、このあたりまえが結構大変です。

多少二日酔いでも、寝不足でも、お腹の具合が悪くても、会社があれば起きだして、出勤しますが、自由人になってしまうと、寝て過ごしてしまう。毎日休暇だから、オンなのかオフなのかもはっきりしない、ガンガンフォローされ、責められていた目標もなしなので思考停止、定期健康診断・人間ドックなどなし。
不器用な私は、カミさん(同年)との生活を含め、これらをどうしていくか、今試行錯誤中です。

客観的には、会社に可能な限り残って、経済的な担保をとりながら、この辺を整理していくというのがベストだと思います。
ただ、人生いろいろ、仕事もいろいろで、そうでない道であっても、その人が納得し、前向きに生活できればいいわけで、最近他人にはどうこう言えなくなってきました。

人生80年時代となり、還暦以降は、自分で自分の生き方が決められる、最終章だと思います。
やりたいことは、手持ちのお金と相談で、可能であればやる。
断捨離の実行。
結果責任は、すべて自分がとる。
60年近くも生きて来て、自分で考え行動した結果責任を、自分以外に転嫁するんでは、自分自身が空しい!
これが、知人と遭遇した、わたしの思いです。

60歳近くになってくると、みなさんいろいろ考えているんだんぁと感じた出来事でした。

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コメント
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