2月23日 おはよう日本
日本での英語学習の課題は話す力がなかなかつかないことだと言われている。
そこで最近注目を集めているのが英語を公用語とするフィリピンである。
一部の私立中学校ではフィリピンの英会話学校と提携して
授業に取り入れる動きが広がり始めている。
都内の私立中学校 1年生の英語の授業。
インターネットで外国と結び英会話を学んでいる。
ネットの向こう側はアメリカやイギリスではない。
東南アジアのフィリピンである。
生徒と講師1対1でレッスンが行われている。
費用は1回25分で生徒1人あたり1,000円。
マンツーマンで教えるため必要な講師は1度に30人以上。
これだけの数をそろえられるのはフィリピンだけだと言われている。
(大妻中野中学校 宮沢雅子校長)
「コスト的にフィリピンは非常の合理的でネイティブの先生と1対1で長くしゃべれる。
実践的英語ができることがこれからとても大切だと思う。」
フィリピンが注目されるのは費用が安いからだけではない。
フィリピン人の英語講師は“発音が聞きやすい”など
世界でも高い評価を得ている。
さらに外国人に教えるための国際的な専門の資格を持った講師も数多くいる。
特にこの英会話学校では講師たち全員がその資格を持っている。
この学校の経営者は
今後 日本の中学校のニーズはさらに高まると見ている。
(フィリピンの英会話学校 藤岡頼光理事長)
「いま一番重視しているのは
日本人の中学生・高校生にあったカリキュラムを作り教えていくのが
いま我々が追われているところ。
国をあげて外国人に英語を教えるビジネスに力を入れていると思う。」
実際にフィリピンへ行って英語を学ぶ中学校も出始めている。
京都府の市立中学校は2月に初めて1週間の語学留学を行った。
参加した立命館中学校2年生の坂下賢二朗さん。
まずは講師の発音をまねることからスタート。
次に講師は通常の速さで理解できるまで同じ質問を繰り返す。
個人レッスンを中心に1日8~10時間 英語づけの日々を過ごす。
最初はほとんど聞きとれなかったという坂下さん。
4日目にはスムーズにやり取りができるようになったという。
(坂下賢二朗さん)
「ここではマンツーマンレッスンなので
とにかくしゃべるしかないので
英語をしゃべることへの抵抗がなくなった。」
子どもたちの英語を話す力をどう高めるか。
日本の中学校とフィリピンとの間で新たな連携が進んでいる。