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伊勢志摩サミット 警護の現場は

2016-03-29 07:30:00 | 報道/ニュース

3月16日 おはよう日本

 

今年5月三重県で行われる伊勢志摩サミット。
伊勢志摩サミットに備えて東海や北陸から集められた警察官。
要人の警護を担当する。
「サミット等をめぐる情勢は非常に厳しい。
 警護の完遂は絶対である。」
要人を乗せた車の先導など実践的な訓練を重ねている。
テロの標的になりうる各国の要人をどう守るか。
41年前のある失敗が警察の警護の転換点となった。
昭和50年
当時の三木武夫総理大臣が佐藤元総理大臣の国民葬に参列したとき
駆け寄ってきた男にいきなり顔を殴られた。
警護の警察官はいたが
極力目立たないところに配置されていた。
その隙をついて男が殴り掛かったのである。
この時警視庁で警護の責任者だった橋爪茂さん。
今でも悔しさが忘れられないという。
(橋爪茂さん)
「特に厳重に警護しているつもりだった。
 反省している。」
これを機に警視庁が発足したのが
SP(Security Polise)と呼ばれる専門の隊員である。
揃いのネクタイとバッジをつけ
一目で警護の警察官とわかるようにした。
参考にしたのはアメリカの大統領を警護するシークレット・サービス。
力強い姿を全面に見せ
身を挺して要人を守る。
(橋爪茂さん)
「できるだけ目立たないように
 それではまずいというので
 精強の部隊をを選抜して組織的な強化を図った。」
このSPが手本となって
全国の警察に今の警護のスタイルが定着した。
今回の伊勢志摩サミットでもその力が試されることになる。
どうやって要人の安全を確保するのか。
訓練に参加した愛知県警の警察官。
これまで警護の経験は全く無く
初めての現場がサミットである。
襲われる危険が高いとされる車を降りる場面。
要人に見立てた女性を守る。
「後ろ後ろ 後ろしっかり。」
最後尾の警察官は何度も後ろを確認するよう指導を受けた。
体が反応するまでベテランの警察官が教える。
狭い通路を通り抜ける際の訓練。
警護の隊形が変化する。
この時隙ができて要人が狙われる恐れがあった。
チームを組むのはサミットのため他の県から招集された警察官。
声に出して円滑なコミュニケーションを図る。
「狭い道出たところですぐ5番(車の)ドア開けと言いますから。」
「そのあと 2・3前。」
「きれいに隊形作れると思います。」
「ある程度 臨機応変に。」
今度は逆に車に向かって進む。
「5番(車の)ドア開け
 2・3前。」
互いに番号で指示することで理想とされる隊形を維持した。
(訓練に参加した愛知県警の警察官)
「非常に緊張感がある。
 自分にできるか100%自信が持てるかというと
 まだそこまででない。
 伊勢志摩サミット警護の無地完遂のためこれからも警護技術を磨きたい。」
テロをいかに封じ込めるか
世界が注目するなかで行われる伊勢志摩サミット。
要人の安全を守る警察の力が問われる。
 
 



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