3月17日 キャッチ!
ヤンゴン中心部から約20km。
500世帯4千人ほどが暮らすアラアンソ村。
住民の多くは農業や畜産業で生計をたてている。
村の代表を務めているミャ・ライさん。
数十年にわたってこの村で暮らしてきたという。
この村が置かれている苦しい現状を話した。
(アラアンソ村代表 ミャ・ライさん)
「この村は電機がありません。
発電機を買える人は使っていますが買えない人は電池を使います。
それも無理な人はろうそくが頼りです。
水も問題で
人口に対して不足しています。
ため池を利用していますが雨が降らないと飲み水や生活用水にも事欠きます。
これがこの村の現状です。」
この村で暮らすテン・トゥエさん一家。
妻と3人の子どもの5人暮らしである。
水道がないため生活で使う水は妻が近くのため池までくみに行く。
暑さのなか重いバケツを担いで1日5往復。
わずか数十メートルの距離だが大変な作業である。
「不便ですが水をくまないと使えませんから。」
電気の供給がないため家の中には生活家電が一切なく
これまではろうそくで暮らしていた。
(トゥエさんの妻 テン・テン・ウィンさん)
「電気や水がある場所で暮らしたいです。
でも農村では期待できません。」
しかしこうした生活にも変化が出てきた。
最近では中国製の安い太陽光パネルが手に入り
わずかな時間だが電気をともせるようになった。
米を生産し生計を立てているテン・トゥエさん。
以前は年に2回米を収穫していた。
しかし最近周辺の開発が進んだため
これまで使用していたダムの水が工業用水となり
農作に使えなくなった。
このため乾季には収穫ができなくなり
年収は日本円にして54万円に半減してしまったという。
(テン・トゥエさん)
「二期作ができなくなったので収入は減りました。
家計は苦しいです。
蓄えの余裕はありません。」
こうした生活を少しでも良くしてほしい。
貧富の差を無くし国民の生活を改善することを掲げている新政権に
テン・トゥエさん一家は大きな期待を抱いている。
(テン・トゥエさん)
「以前の政府より新政府は我々に支援してくれると期待してます。
良くなると思っています。
全部発展させてほしいです。
子どもの教育を始め
経済 社会 生活 地域の発展
全部を向上させてほしいと思います。」
(経済アナリスト キン・マウン・二オ氏)
「道路や電気 水道などインフラ未整備の場所が多くあります。
教育や医療の面でも改善すべき点がたくさんあります。
新政権には頑張ってほしいが課題が山積していて難しい問題です。」