3月14日 おはよう日本
新幹線の開業で
石川県にゆかりのないカップルの結婚式が増えた金沢。
金沢駅周辺の9つの主な結婚式場では開業から1年で57組が挙式。
開業前の約1,5倍にのぼる。
首都圏など県外からの問い合わせが今も続いている。
(ブライダル会社 山上睦代さん)
「関東方面からのアクセスが良くなり
親や親族に小旅行をプレゼントしたいと
金沢での結婚式を希望する人が増えている。」
ここまで人気が高まった背景には金沢の伝統に基づいた演出が楽しめることもある。
披露宴会場の前で行われたのは古くから伝わるお水合わせという儀式。
続いて新婦が石川県の嫁入り道具花嫁のれんをくぐって入場した。
鏡開きの酒樽には石川県の伝統工芸加賀水引をほどこした。
(参列者)
「金沢での結婚式は初めてだったがすごく厳かな雰囲気だったし
古風なきれいなものに囲まれてとても良かった。」
金沢での結婚式場ではいま県外カップルを取り込もうと競争が激しくなっている。
今年1月のオープンした式場。
北陸に初めて進出した東京の大手ブライダル会社が運営している。
(大手ブライダル会社 藤間葉子さん)
「北陸新幹線の開通による集客効果を期待して出店を決めた。
首都圏のカップルもターゲットになる。」
ここでは金沢らしさを全面に打ち出して差別化を図っている。
ひがし茶屋街の格子
観光名所の風景を会場に表現した。
さらに力を入れているのがデザートブッフェ。
並んでいるのは和菓子。
金沢で長年愛されてきた味を楽しんでもらう全国的にも珍しい取り組みである。
雨の日の多い土地柄から傘を飾りつけた。
こうした試みはカップルにも人気である。
(大手ブライダル会社 藤間葉子さん)
「金沢は激戦区になっているが
金沢に集客というところではやっていけるのではないか。」
新幹線開業をきっかけに増えている県外からの結婚式。
その動きはまだまだ広がりを見せそうである。