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Jヴィレッジ復興へ “日本代表”シェフの思い

2016-03-21 07:30:00 | 報道/ニュース

3月10日 おはよう日本


福島第一原子力発電所から約20kmにあるJヴィレッジ。
Jヴィレッジは日本サッカー強化の拠点で
2006年のW杯直前には日本代表の合宿が行われ
多くのファンが訪れた。
しかし現在は原発の廃炉作業拠点として使われている。
この場所で震災前も今もシェフとして料理をふるまっているのが西芳照さん。
現在は原発の廃炉作業を行う人たちのために食事を提供している。
震災前は合宿を行う日本代表に料理を出していた西さん。
その腕が認められ
3大会連続でW杯に同行した。
震災から5年
今なお元に戻っていない現状にもどかしさを感じるという。
(西芳照さん)
「信じられないような光景になっている。
 なんとも言えない気持ち。」
西さんは福島県の沿岸部 南相馬市出身。
地元は被災し
さらに親友も亡くした。
生きている自分にできることは何か。
一時東京に避難したもののすぐにJヴィレッジに戻り働き始めた。
(西芳照さん)
「18歳まで福島の南相馬市小高でお世話になって
 35歳から50歳までJヴィレッジにお世話になった。
 ここに戻ってきて何かしら役に立つことをすることが僕の使命。」
震災後から着るようになったユニフォームの背中には復興の願いを込め「DREAM」と刻んだ。
震災後に資産は地元のイベントに積極的に参加した。
Jヴィレッジの真の復興には周辺地域に活力を戻すことが欠かせないと考えたのである。
地元のもち米を使うなど地元産の食材にこだわった。
さらに地域を盛り上げようと
3月5日 Jヴィレッジ近くに新たな飲食店をオープンさせた。
親交のある代表選手や元監督からお祝いの花も届いた。
この日店には西さんの予想を上回る450人が訪れ盛況となった。
「日本代表のシェフが作ったからおいしい。」
できることをひとつひとつ積み重ねる。
西さんはそれを胸に刻みJヴィレッジが再開する日を待つ。
(西芳照さん)
「ここが再開すれば近隣の人たちもやっと以前のような生活に戻れる。
 そのときにみんなでここにいて
 オープンの喜びとか再開した喜びを分かち合いたい。」
Jヴィレッジは2019年4月の全面再開を目指し
翌年の東京オリンピックでは日本代表が事前合宿で使う見通しである。


 

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