
「結果は大事だけど、人に伝わるのは結果だけじゃない」
この言葉は、映画「3月のライオン 後編」の中のセリフです。
中学生の川本ひなたは、クラスで数人の女子生徒からいじめを受けているクラスメートの味方をしたことで、自らがいじめのターゲットにされてしまいます。
深刻ないじめに悩み、辛い、筆舌に尽くしがたい思いをするひなた。
そのひなたを助けようとするのが、映画の主人公であり、高校生棋士の桐山零でした。
桐山零はひなたのつらい気持ちに寄り添い、励まします。
ひなたに対するいじめは、クラスで別の事件がきっかけになり、解消したのですが、そのときに零は、自分は何もひなたの力になれなかったという気持ちを、自分の高校の先生に吐露します。
そのときに、その先生が言った言葉が、冒頭の「結果は大事だけど、人に伝わるのは結果だけじゃない」です。
いじめが解決したと聞いたとき、
零:「ごめん。何もできなくて。」
ひなた:「そんなことないわ。」
こんな会話を二人は交わしていました。
だから、高校の先生は零に言ったのでしょう。
たしかに、いじめの解決に直接的なかかわりができなかったという事実は、「結果」である。
しかし、君が心配して、助けたいという気持ちは、ひなたさんに伝わっているよ。
このように、映画には、観る人を励ましたり、生き方のヒントになる意味の深いセリフがときどき出てきます。
「3月のライオン 前編」には、こんな言葉がありました。
「差が縮まらないからといって、俺が努力しなくていいってことにはならない。」
ですから私は、朝礼などの機会で、映画を観た話やその中の印象的な言葉を、三中の子に紹介します。
なかには、同じ映画を観た子がいる場合もあります。
映画館で三中の子といっしょになり、学校で感想を言いあったこともあります。
学習や部活、習い事、学習塾などに忙しい日々を過ごしている三中生ですが、GW中など、機会があれば映画を観に行ってほしいと思います。