箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

ふだんの話に耳を傾ける

2017年05月31日 19時48分38秒 | 教育・子育てあれこれ


子どもが思春期に入り、自我の目覚めが起きたとき、子どもを支えるのが大人の役割だと思います。

このとき、子どもを支えるとは、今までもブログで何度かふれていますが、子どもが引き受けることを、親が子どもの代わりにやることではありません。

この時期、子どもはさまさまな問題に直面して、自分というものを見失いがちになり、悩む場合もあります。

大人の役割は、そのような子どもが、自分自身の特性に気づき、それを伸ばしていけるように導くことです。

学校でなら、それをする大人は教師です。家庭でなら、親です。

そのために、望ましい方法は、ふだんの生活のちょっとしたタイミングで、子どもの話に耳を傾けることです。

気負いこんで、「今から聞かなくっちゃ」となる必要はありません。

塾の帰りに車の中でとか、いっしょにご飯を食べているときなど、ちょっとしたタイミングでかまいません。

何気ないタイミングのときのほうが、かしこまったときよりも、子どもも本音が出せます。

このときのポイントは、先回りしないこと、「こういうものよ」と決めつけないことです。

子どもの自立の芽を摘んでしまわないように、まずは聴くことに徹して、子どもの考えを尊重したいのです。