
写真は、昨年度の生徒作品です。
点描画をあまり近づいて見ても、その表現がなんであるかはわかりません。
離れて、遠くから見て初めてそこに何が描かれているかがわかります。
クラスの問題の中にいる生徒も同じです。友人間のもめごとなど近くにいると、何がどうなっているかが、かえって見えにくいのです。
しかし、少し離れて距離を置いて見ると、いったい何に問題があるのかが見えやすくなります。
問題を形作っている軸のようなものが、はっきりと浮き上がってくるからです。
この意味で、問題の当事者の中学生がものごとを、少し離れて、他者が見るように、客観視できる力が必要になります。
問題の渦中にいると、辛いとか苦しい、悲しい、腹立たしいという感情に左右されがちです。
その感情で、ものごとの本質が見えにくくなるのです。
客観視するのは。大人でも難しいときがありますが、中学生も少しずつですがものごとを客観視できるようになります。
考え方が大人っぽくなるといのは、少し距離を置いてもめごとが見れるように成長していく点にもあらわれます。