
全日本女子バレーの宮下遥さんは、セッターとして伸び悩んでいる時期がありました。
そのとき、木村沙織さんが伝えた言葉が、
「わたしに全部もってきていいよ」
でした。
ボールを上げるところに困ったら、私に回せばいい。
世界の高さやスピードにとまどい、バレーボール界が停滞していたとき、木村選手はキャプテンとして、チームを引っ張っていきました。
マイペース型の木村選手にすれば、精一杯の言葉だったかもしれません。
しかし、宮下選手にしては、救われる言葉だったのではないでしょうか。
そういえば、去年の夏休みのことでした。とどろみの森学園で、箕面三中のサッカー部が他の中学校と試合をしていました。
さのとき、三中のキーパーが、チームメイトに放った言葉が、「こっちにまわしても大丈夫! しっかり止めるから」でした。
キャプテン、リーダーの姿勢をかいま見る思いがします。
三中の教職員も、仕事上うまくいかなかったり、失敗したとき、生徒のことで悩んだりして、、不安になることもあります?
でも、学年団の教職員がサポートしています。
私は、学年からの相談を受けるのですが、教職員個人を指導したり、向こうからやってきて相談や悩みを聴こともよくあります。
そのとき、「わたしに全部もってきていいよ」という気持ちで受けとめます。
教職員は、それぞれ分けて三中の教育の責任をもっていますが、最終責任は分けられないので、自分一人が受けるものと考えています。
その安心感があってこそ、教職員は自分の担っている仕事に全力で打ち込めるのだと思います。