箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

子どもに「聴く」こと

2017年11月08日 16時51分20秒 | 教育・子育てあれこれ






生徒に、朝、出会ったとき、開口一番に「なんや、その服装は」のかわりに「おはよう」と声をかける先生。

そういう人は、生徒から「聴く」ことがうまい先生です。

本当の意味で、子どもからの話を「聴く」には忍耐がいります。

相手を理解したいという気持ち、愛情、誠実さが必要です。

「生徒はこうあるべきだ」とまず外見や外にみえる態度から生徒を正そうとする前に、あるがままの生徒のすがたや心を、一歩離れて感じとろうとすることが、「聴く」ということなのでしょう。

ただし、聴く」ことの大切さを知り、「聴く」スキルをもっていても、それだけでは不十分です。「聴きたい」という気持ちがなければなりません。

聴こうとして、理解したいという気持ちで、生徒に接すると、生徒は相手への安心感とこころのゆとりをうけとります。

そのあとで、「その服装はな、・・・」と自分の考えを伝えればいいのです。

こんな「聴く」ことが好きな先生が、三中にも何人かいます。

でも、生徒の服装や格好から注意しがちな先生もいます。

だから、「どうか生徒の話を聴いたってくれ」と、教職員に言っています。