生徒に、朝、出会ったとき、開口一番に「なんや、その服装は」のかわりに「おはよう」と声をかける先生。
そういう人は、生徒から「聴く」ことがうまい先生です。
本当の意味で、子どもからの話を「聴く」には忍耐がいります。
相手を理解したいという気持ち、愛情、誠実さが必要です。
「生徒はこうあるべきだ」とまず外見や外にみえる態度から生徒を正そうとする前に、あるがままの生徒のすがたや心を、一歩離れて感じとろうとすることが、「聴く」ということなのでしょう。
ただし、聴く」ことの大切さを知り、「聴く」スキルをもっていても、それだけでは不十分です。「聴きたい」という気持ちがなければなりません。
聴こうとして、理解したいという気持ちで、生徒に接すると、生徒は相手への安心感とこころのゆとりをうけとります。
そのあとで、「その服装はな、・・・」と自分の考えを伝えればいいのです。
こんな「聴く」ことが好きな先生が、三中にも何人かいます。
でも、生徒の服装や格好から注意しがちな先生もいます。
だから、「どうか生徒の話を聴いたってくれ」と、教職員に言っています。