箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

こころに届く一言

2017年11月09日 13時23分18秒 | 教育・子育てあれこれ



2年生は、今日・明日と職場体験学習です。

約90カ所の事業所、商店、公共施設等に分かれて、体験に行っています。

緊張した面もちのお子さんを、今朝、送り出されたご家庭も、多かったことでしょう。

こんなとき、わが子になんて言ってやればいいの?

このように、思われた親御さんもおられるのではないでしょうか?

「がんばってね」

「しっかりやってきなさい」

「職場の人の言うことをよく聞いてね」

・・・・・・

こういった声かけが多いのではないでしょうか。

じつは、私は今日10時から校長会の会議で池田に行きました。

会議の前に、うちの生徒が「働く」あるお店にあいさつに行きました。

女性従業員の方が、二人の生徒の指導役にあたっておられました。

わずか2日間なのに、生徒たちに丁寧に教えてくださっていました。

「ありがとうございます。よろしくお願いします」のごあいさつとすこしの会話を交わしたあと、生徒たちに声をかけました。

このとき、教職に携わる人間は、一瞬で頭の中をフル回転させます。どんな声かけをするかを。

この子たちに、何を言えば、こころに届くか、いまの彼女たちにふさわしく、感情が動き、行動につながる言葉は何か。

私から出た言葉は、たった一言。

「いつも笑顔やで」

でした。

二人はニコッとしてくれました。

そのあと、一人の生徒が、商品を笑顔で袋に入れていました。

私の言葉は、彼女に届いたのかなとホッとして、お店をあとにしました。

きっと、私が入店したとき、二人が緊張した面もちで立っていたから、私の言葉が出てきたのだと自覚しています。

おうちの人たちも、わが子を励まし、やる気にさせ、行動につながる言葉のメッセージを発してやってください。

言葉一つで子どもを動かすことはできます。とはいえ、私も失敗することもあります。なかなか難しいですが。