2年生は、今日・明日と職場体験学習です。
約90カ所の事業所、商店、公共施設等に分かれて、体験に行っています。
緊張した面もちのお子さんを、今朝、送り出されたご家庭も、多かったことでしょう。
こんなとき、わが子になんて言ってやればいいの?
このように、思われた親御さんもおられるのではないでしょうか?
「がんばってね」
「しっかりやってきなさい」
「職場の人の言うことをよく聞いてね」
・・・・・・
こういった声かけが多いのではないでしょうか。
じつは、私は今日10時から校長会の会議で池田に行きました。
会議の前に、うちの生徒が「働く」あるお店にあいさつに行きました。
女性従業員の方が、二人の生徒の指導役にあたっておられました。
わずか2日間なのに、生徒たちに丁寧に教えてくださっていました。
「ありがとうございます。よろしくお願いします」のごあいさつとすこしの会話を交わしたあと、生徒たちに声をかけました。
このとき、教職に携わる人間は、一瞬で頭の中をフル回転させます。どんな声かけをするかを。
この子たちに、何を言えば、こころに届くか、いまの彼女たちにふさわしく、感情が動き、行動につながる言葉は何か。
私から出た言葉は、たった一言。
「いつも笑顔やで」
でした。
二人はニコッとしてくれました。
そのあと、一人の生徒が、商品を笑顔で袋に入れていました。
私の言葉は、彼女に届いたのかなとホッとして、お店をあとにしました。
きっと、私が入店したとき、二人が緊張した面もちで立っていたから、私の言葉が出てきたのだと自覚しています。
おうちの人たちも、わが子を励まし、やる気にさせ、行動につながる言葉のメッセージを発してやってください。
言葉一つで子どもを動かすことはできます。とはいえ、私も失敗することもあります。なかなか難しいですが。