Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

シラクとパスカル

2009-01-27 19:38:53 | ねこねこ
飼い犬の「SUMO」に噛み付かれててしまったそうな、シラク元フランス大統領。
ムッシューシラクは日本文化に造詣が深い(らしい)。
来日の際には相撲観戦もされたそうな。そんな彼は飼い犬(マルチーズとかそんな感じの小型犬)に思いっきり噛まれてしまったそうだ。

かわいそうなシラクはここ日本にもいる。
今日はエルメスに因縁つけられ、追い回され、手を出された。
幸い、3匹とも爪はこまめに切っているので大事には至らず。
日ごろの予防は大切だよ。
飼い主が朝から夕方まで不在だったため、ゴハンのお皿は空っぽ、3匹とも3匹なりにイライラしていたのかもしれないが、エルメスのイライラ度はほかの2匹より大きかった。
シラクに喧嘩ふっかけ、シラクはちょっとオドオド、車高を低くして部屋の中を移動、それを目で追うエルメス。ガン飛ばしてたよ。
「い~の、い~の、エルメス、怒らないのよ」となだめつつ、シラクはテーブルの上に飛び乗り、パスカルに助けを求めているような視線を送っていた。
しかしパスカルは、「我思うゆえに我あり」然とした風貌。
そうです、おバカな飼い主は、「『我思うゆえに我あり』はフランスの哲学者パスカルのお言葉だったはず」と勘違いし、彼にその名をつけたのです。(本当はデカルトなんだそうな、更にパスカルは哲学者ではなく数学者。)
だってパスカルって「パンセ」って本書いたでしょ?パンセといえばpenser.
「我思うゆえに我あり」はJe pense donc je suis.ではないですか?そう、パンセつながりです。
ああ、高校時代の倫理社会の授業なんてはるか昔の忘却のかなた。(大野先生ごめんなさい)

さて、今現在ですが、シラクはパソコン本体の上に、エルメスは私のお尻と椅子の背もたれの間に、そしてパスカルは膝の上にいる。
無条件にシアワセなひととき。

さて、全然話題が変わります。
今読んでいる本「フランスの外交力 」(集英社新書)には、ブッシュ時代のアメリカとは一線を画すフランスの外交姿勢、異文化異教文化へのフランスのスタンスが説明されていて興味深い。フランス語の先生がブッシュを嫌いだったのがうなづける内容。オバマ大統領にはどういう判断を下すのか・・・。