Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

貴婦人と一角獣

2013-06-15 16:35:04 | Weblog
行ってきました、「貴婦人と一角獣展」@国立新美術館。

平日の午前中ということもあり、大混雑というほどではなくゆっくり観ることができました。

500円でヘッドフォンを借りて音声案内付きで観ました。

やはり、”丸腰”で臨むよりも100倍理解が深まりました。

美術展では解説ヘッドフォンを借りるのが正解ですね。

さて、まず第一歩、大きな展示室の、扇形に例えれば中心角270度ぐらいの壁面にドドンと6枚のタピスリーが掛けられておりました。

10年以上前、クリニュー美術館で観賞した以来の2度目。

なんか、じ~んときて涙ぐみそうになりました。

「お久しぶりです。よくぞ日本まで来てくれましたね」と。

一番はじから1枚1枚のタピスリーをヘッドフォン解説を聴きながら、離れて観たり、近づいて観たり。

一番はじめは「触覚」を意味するタピスリー。次が「味覚」そして「臭覚」「聴覚」「視覚」。

そして最後が「我が唯一の望み」とタイトルされている謎のタピスリーです。

クリニュー美術館では、タピスリーの前にベンチがあったように記憶していますが

東京にはありません。

6枚観終わったころには、「座りたい」と思いました(汗)。

次の展示スペースに移動すると、さすがはNHKが一役噛んでいるだけのことはあります。

6枚のタピスリーを分解した画像を用意してくれていました。

6枚のタピスリーに描かれている6様の貴婦人。

6枚中4枚に登場する侍女のかた。

そして常に貴婦人に寄り添っている獅子と一角獣。

更には、6枚のタピスリーそれぞれにちりばめられている小動物。

それらを切り分けて、まとめて見せてくださっています。

おお・・・さすがはNHKの映像処理技術。

6枚のタピスリーにそれぞれ登場する、ウサギ、鳥、さるなどなどの動物をピックアップして見せてくれます。

私、この「貴婦人と一角獣」に惹かれている理由が、背景にちりばめて配置されている小動物なので、とてもよかったです。

先の展示室に進むと、このタピスリーの歴史の説明。

このタピスリーの作成を注文したのは誰なのか。

誰が下絵を描いて、どこで作成されたものなのか。

クリニュー美術館に収蔵されるまでの道のりが説明されていました。

更には、6枚のタピスリーに織り込まれている盾形紋章の説明など。

おりしも、ヨーロッパ中世史の説明を簡単にしてくれている文庫本を読んでいた途中だったので、「ふむふむ」と思えることが多かったです。

最後にもう一度、6枚のタピスリーを一度に視界に納められるポジションに戻って、別れを惜しみつつ

グッズ売り場へGO!

パンフレットはもちろんのこと、クリアファイル、付箋、眼鏡ふき、マグネット、そして缶入りのチョコレートなどなど、

〆て、6800円のお買い物。

これでも随分とセーブしたつもりです。

東京では7月15日までの公開です。

もう一度行くかも。

このブログに遊びに来てくださっている皆様。

この展覧会、行って損はないですよ。