花、着物、時々ハンドメイド

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京の冬の旅2020~霊鑑寺…プラス大豊神社

2020-03-06 18:51:44 | 京の冬の旅2020

午後からお出かけ。

バスターミナル、バスを待つ人も乗り込む人も非常に少なく閑散としていました。

行き先が東天王町なので、バスはやめて車で出発。

今日はよく晴れた日でした。花粉もよく飛んで、マスクをしていてもくしゃみ。

ナビ様様です、一番近いコイン駐車場で止めることができました。

霊鑑寺は尼門跡寺院。

印象、とにかく椿がいっぱい。120品種が植えられているとか。

水鉢いっぱいに椿。

竹筒の花器に椿の花。

至る所に椿です。

まずは庭をぐるぐる回って書院や奥書院の見学です。

内部の写真は不可。

ふだんは春と秋のほんの少しの期間だけの公開だけれど、令和ということで…。

今回はふだんは見られない奥書院の公開。

天井の色が縹(はなだ)色、青系統の不思議な色です。

そこに花紋のような文様がタイルのように描かれていました。

近年修復したけれど、文様自体は江戸時代から変わらないとか。

襖絵は左に鷹狩りの図、右側には筏が水の上を通行している図。

床の間には香木の彫刻。白檀か伽羅かどちらか忘れましたが、けっこう大きなものでした。

明仁天皇や美智子皇后が来られたときに休憩されたお部屋ですって。

書院は金が多く使われた障壁画でまばゆいばかり。

今だけ限定の大きな雛人形も。書院上段の間に飾られていました。

お内裏様の男びな女びなの並び方、江戸時代に合わせて

むかって右が男びな、左が女びなとなっていました。

おひな様は三つ折れ人形、腰と膝と足首が曲がるようになっていて、

まっすぐにしたら低学年(?)の子供さんくらいの身長になるとか。

動物や花のカルタ。7歳くらいでお寺に入る内親王もいたわけで、

一種お勉強的な物かな、と思いました。

光格天皇のゆかりの品々も展示物にあって、

今回の冬の旅は、光格さんにゆかりが多いのかしら?

 

近くなので哲学の道沿いに少し歩いて大豊神社に行ってみました。

疏水に架かる橋「大豊橋」ですって。

沿道にリサイクル着物と喫茶の店がありました。

最低価格が3000円でした。

つぶしたらおもしろい小物が作れそうな羽織も有りましたが、

小物作り用には高い。

干支の土人形が並んでいました。

 

てくてく歩くと、神社内摂社に大国社というのがあって、

そこに狛鼠が。

狛犬と同様、むかって左は玉をもち、右は巻物を持っています。

椿の頭飾りがかわいい。

日吉社には狛猿、愛宕社には狛鳶。その他狛蛇もいましたよ。

手水舎には「椿が峰の御神水」とありました。

このあたりは椿が元々多かったんでしょうか?

本日は約5,000歩。

 

本日の着物

黒系結城、紬の帯(総柄なので使いやすい)。

帯は長尺で作ってもらったんで少々太っても大丈夫。


京の冬の旅2020 泉涌寺塔頭(たっちゅう)新善光寺

2020-03-02 17:27:18 | 京の冬の旅2020

お昼過ぎから出かけました。

『冬の旅』観光バスも来ていて、新善光寺でお客さん降ろして泉涌寺駐車場へ。

お客さんは新善光寺から泉涌寺まで歩いて霊明殿見学、そして雲龍院へというコースのようです。

今回は新善光寺見学のみにしました。

駐車場から歩くと、今熊野観音の入り口の石柱が新しくなっていました。

西国33ヶ寺の月参巡礼中止とのこと。

坂を下りて新善光寺。

泉涌寺道から北側に下り坂の先にあるお寺。

車は関係者のみ。

寺宝と言うことで、玄宗皇帝と楊貴妃を描いたふすま絵、

長恨歌をテーマにした絵巻物、

その他、天皇ゆかりの品々。

石塔と紅梅。

花の盛りだったらさぞ美しいことでしょう。

休憩所から外を見る。

しだれ桜です。しだれ桜は門から入ってすぐのところにもあって、

以前来たとき、ぜひ桜の時期に、とお寺の奧さんに勧められました。

お茶は無料だったのですが、焼き菓子200円とされていたのでいただきました。

襖絵、撮影不可だったので、ポスターを撮影。

玄宗皇帝、楊貴妃、栄華の時。

 


京の冬の旅2020 泉涌寺 追加あり

2020-03-01 20:48:48 | 京の冬の旅2020

思い立ってお昼過ぎからお出かけ。

途中稲荷大社の前が大渋滞!

そう言えば、今日は一日、お稲荷さんのお参りの日だった。

鳥羽街道からはスイスイ。

昔の下宿のあたりを通過、

いつも通った喫茶店はコイン駐車場になっていたり、風景は大いに様変わり。

今日は霊明殿の公開が目的。

以前に来たときは門の外から建物を見るだけだったのですが、

今回の特別公開でほお堂の中まで入れました!

内部は写真不可。

霊明殿は以前来たとき(2018/10/15)門の外から写真を撮りましたが、

几帳もしまっているし、立ち入り禁止でした。

今回は几帳の奧にはいることができました。

お仏間になっていて、

四条天皇像、孝明、明治、大正、昭和の各天皇夫妻の位牌などがまつられていて、

祥月命日には宮内庁から人もきて仏事が行われるとか。

唯一写真OKの庭。

真ん中から少し右の灯籠、泉涌寺型灯籠と言うそうです。

苔で覆われているのでよくわからないけれど、傘の形が八角形。

明治の廃仏毀釈、天皇家は神道を選ぶとのことで、

それまでは泉涌寺でお葬式してお墓(御陵)も境内にあったのを宮内庁に移管され、

お寺とお墓のあいだに塀が築かれたとのこと。

それまで持っておられた念持仏は

泉涌寺に集められて土蔵のようなところに保存され、

折々にお経が上げられているとか。

今日の霊明殿は几帳があげられています。

この几帳をくぐって室内での見学ができました。

この特別公開は3月18日までです。

霊明殿と御陵のあいだには扉もあって、皇族方はそこを通ってお墓参りをされるとか。

天皇夫妻が去年来られたときのスナップ写真がありました。

 

御陵の方にも行ってきました。

裏山の崩れた樹木は片付けられていましたが、

山肌には痛々しさが残っていました。

 

観光客は国内観光の方が殆ど。

お寺の静かで穏やかさが際立っているようでした。

 

追加

御座所はチケットに紹介されていました。

昨年の天皇ご夫妻もここで休憩されたとか。

もちろんテーブル、椅子だったんでしょうね。

古来はこの高いところに天皇が座り、皇后は奥のふすまの向こうの部屋、となっていたそうです。


京の冬の旅2020~三時知恩寺、光照院、宝鏡寺

2020-02-15 18:38:24 | 京の冬の旅2020

思い立ってお昼過ぎから行ってきました。今出川駅から徒歩。

最初に三時知恩寺(旧入江御所)。

同志社のあたりをウロウロ。ガイドブックの地図がヘタレすぎ!

道に迷いながらもなんとか到着。

それで、三時って何?

時の天皇さんが深く仏教に帰依していて一日に6回勤行をしていた(六時)。

ところが大変なので、知恩寺に昼間の3回の勤行を依頼した、それで三時知恩寺になったとか。

秘仏善導大師像が特別公開中。

尼門跡寺院で、5歳からお寺に入る内親王がいたり、

その子を慰めるために妖怪絵双紙もあったとかで、

絵巻物が展示されていました。

 

次は光照院(旧常磐御所)。常磐未生流の家元?

境内、月極やコイン駐車場になっていました。

お寺も大変なんですね。

ちなみに、飛び出す絵本風のご朱印帳を1万円で販売中。

一昨年の台風からまだ回復し切れていないそうで、

再建費用捻出のためにいろいろ工夫しているみたい。

最初に見学したのは「常磐会館」。昭和天皇即位の大嘗祭に使われた建物の下賜品。

床の赤い絨毯は一枚物というゴージャスさ。

本堂は昭和43年に建て替えられたとか。

格子で囲まれた花の天井画はその時に描かれたそうです。

そのまわりの「天井格子絵」は黒ずんでいてよくわかりませんでした。

どこかの建物を活用して作られたそうなんですが、由来が残されていないとのこと。

書院は大正8年のものだそうです。

杉戸絵や襖絵がきれいに残っていてきれいでした。

光照院ではちょこっと知り合った(名前も聞いていない)人と一緒に見学。

80歳超えているとのこと。杖もつかずに元気に歩いておられます。

グループで来たはずなのにはぐれてしまったそうです。

 

そのままご一緒に宝鏡寺も行ってしまいました。

こちらは旧百々御所。

 

入り口建物を外から撮影。青空がきれい。

門から入って右側に人形塚。

左側は橘の実のようなものが?

右側の囲いにも何かがあったんでしょうね。枯れたのかしら?

入り口入ってすぐに実物大の女房装束(公家女子の正装)の人形。人形師の名前あり。

十二単というのは正式名称ではないとのこと。

中は撮影不可、お庭もふくめて。

ご本尊は伊勢で漁師が発見した仏像が献上されたもの。

秘仏とのことですが、胸に鏡を持っておられる仏さまと言うことで「宝鏡寺」。

襖絵、確か応挙の絵(秋を表したもの)を中心に

左の間には春の鹿、初夏の伊勢撫子、…。

古い襖絵もあり、近年に作られたものもあり。

考えてみれば、古い襖絵も新しかった時代があるってこと。

円山応挙の襖絵もあるし、近年の京都画壇の人の作品もあるし、でちょうどいいんですね。

 

先ほどの彼女とは堀川寺の内でお別れして、上御霊前通を烏丸まで歩きます。

妙覚寺の境内で何やら映画の撮影中。

大学のサークルかな?

 

本日のお寺はすべて尼門跡寺院。

明治になってからは内親王が来ることはなくなったけれど、

尼寺は変わりなく続いているようです。

 

今日は7,000歩くらい。