御所薬事研究所は、このあたりに多い製薬業界の技術的な指導や、新しい
製剤を開発するための基礎研究をしている県の施設だ。
毎年春、秋に見本園の一般公開が行われている。
奈良は歴史が古い分、薬との関わりも古い。
日本書紀には、推古天皇が大宇陀地方で「薬狩り」をされたという記述が
あるそうだ。
主に中国から入ってきた医薬術は、寺院などで施薬として病に苦しむ人々
を救済していた。
中国から輸入する生薬は高価なため、国内に自生するもので、利用できる
もの、代用になるものが探され研究された。
一般にはお茶という形で広まり、身近な薬草や天然物を利用しようと知識
経験が蓄積され、民間薬となった。
こうして大和では優良な品種が確立された。
大峰山で秘伝の処方で作られたのが「陀羅尼助」だ。
また、全国の薬を必要とする人々に薬を販売して廻る産業が興り、
「置きぐすり」という独特の形態が生まれた。
薬事研究所の資料室には、
正倉院の御物として納められている60種の薬が展示してある。
その中には植物だけではなく、虫・鉱物・動物などもある。
これは、聖武天皇が崩御された756年、光明皇后が天皇遺愛の薬を献納され
たもので、必要な時には使われたようだ。
その目録が「盧舎那仏種々薬帳」だ。
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「盧舎那仏種々薬帳」に記された生薬 なつかしい薬袋
大和で作られた薬の数々の薬袋も展示されている。
有名な「陀羅尼助」はじめ、昔家にもあったような気がする「六神丸」、
聞いたような気がするものや、聞いたこともない薬の昔なつかしい薬袋たち。
薬用植物見本園には多くの漢方薬に使われる植物が植えてある。
それらを見ると、あたりにある植物はみんな薬になるんではないかと思うぐ
らいだ。
今花が咲いているものはアケビ・アマドコロ・ボタン・カリン・カラタチ・
テンダイウヤク・ミツガシワ・ムレスズメ・エンゴサクなど。
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アケビ(生薬名 木通) ボタン(生薬名 牡丹皮)
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ミツガシワ(生薬名 睡菜葉)
生薬名は、利用部位につけた名前で、
たとえば、アケビは茎を生薬とし、生薬名は「木通=モクツウ」
アマドコロは根を生薬とし、生薬名は「イズイ」など。
ハトムギ・甘茶・エンメイソウ・ウコンのお茶とカリン酒の試飲が出来、
トウキの浴用剤をおみやげにもらった。
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トウキ(大和当帰)
ハランの花がさいていた。いつも気がつくともう実になっていて、なか
なか花が見れないので。
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ハランの花
薬事研究所近くに、白龍神社の社があり、サイカチの保護樹があった。
白い龍が棲むとしてお祭りされている。県の保護樹になっているので、
枝を切ったりする時は県の許可がいるらしい。
トゲトゲは少ないように見えた。可愛い若葉がたくさん出ていて年寄り
ながら、まだまだ元気。
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白龍神社のサイカチ すぐ近くのサイカチ
製剤を開発するための基礎研究をしている県の施設だ。
毎年春、秋に見本園の一般公開が行われている。
奈良は歴史が古い分、薬との関わりも古い。
日本書紀には、推古天皇が大宇陀地方で「薬狩り」をされたという記述が
あるそうだ。
主に中国から入ってきた医薬術は、寺院などで施薬として病に苦しむ人々
を救済していた。
中国から輸入する生薬は高価なため、国内に自生するもので、利用できる
もの、代用になるものが探され研究された。
一般にはお茶という形で広まり、身近な薬草や天然物を利用しようと知識
経験が蓄積され、民間薬となった。
こうして大和では優良な品種が確立された。
大峰山で秘伝の処方で作られたのが「陀羅尼助」だ。
また、全国の薬を必要とする人々に薬を販売して廻る産業が興り、
「置きぐすり」という独特の形態が生まれた。
薬事研究所の資料室には、
正倉院の御物として納められている60種の薬が展示してある。
その中には植物だけではなく、虫・鉱物・動物などもある。
これは、聖武天皇が崩御された756年、光明皇后が天皇遺愛の薬を献納され
たもので、必要な時には使われたようだ。
その目録が「盧舎那仏種々薬帳」だ。
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「盧舎那仏種々薬帳」に記された生薬 なつかしい薬袋
大和で作られた薬の数々の薬袋も展示されている。
有名な「陀羅尼助」はじめ、昔家にもあったような気がする「六神丸」、
聞いたような気がするものや、聞いたこともない薬の昔なつかしい薬袋たち。
薬用植物見本園には多くの漢方薬に使われる植物が植えてある。
それらを見ると、あたりにある植物はみんな薬になるんではないかと思うぐ
らいだ。
今花が咲いているものはアケビ・アマドコロ・ボタン・カリン・カラタチ・
テンダイウヤク・ミツガシワ・ムレスズメ・エンゴサクなど。
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アケビ(生薬名 木通) ボタン(生薬名 牡丹皮)
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ミツガシワ(生薬名 睡菜葉)
生薬名は、利用部位につけた名前で、
たとえば、アケビは茎を生薬とし、生薬名は「木通=モクツウ」
アマドコロは根を生薬とし、生薬名は「イズイ」など。
ハトムギ・甘茶・エンメイソウ・ウコンのお茶とカリン酒の試飲が出来、
トウキの浴用剤をおみやげにもらった。
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トウキ(大和当帰)
ハランの花がさいていた。いつも気がつくともう実になっていて、なか
なか花が見れないので。
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ハランの花
薬事研究所近くに、白龍神社の社があり、サイカチの保護樹があった。
白い龍が棲むとしてお祭りされている。県の保護樹になっているので、
枝を切ったりする時は県の許可がいるらしい。
トゲトゲは少ないように見えた。可愛い若葉がたくさん出ていて年寄り
ながら、まだまだ元気。
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白龍神社のサイカチ すぐ近くのサイカチ