友達に誘われて京都へ。
大荒れとの天気予報はありがたくも外れ、時々小雨が降る程度。
今年は龍年「京都禅寺龍巡り」のポスターがあちこちに貼ってあった。
先ずは相国寺(しょうこくじ)へ。
臨済宗の禅寺で、金閣寺・銀閣寺もこの寺の末寺にあたるそうだ。
法堂(はっと)の「蟠龍図」の公開が3月18日まで。・・ということで、この寺だけを残す友達からお誘いを受けた訳だ。
法堂(はっと・他宗派の講堂と同じ)の天井画「蟠龍図」(写真は看板から)
見上げると天井いっぱいに大きな龍がとぐろを巻いていた。
説明があった。
狩野光信監修の元に15人の絵師が毎日作業して9カ月かかったという。
やぐらを組んで仰向けで描いたそうだ。
通称「鳴き龍」ともいわれ、中央部のある場所で手をたたくとよく響く。
これは天井の内側にくぼみをつけてあるらしい。マイクがない時代、僧侶が講義する時に声がよく通るようにしつらえた仕組みだとか。
また、この龍は「八方にらみ」とも言われる。「はあ。そんな話は他でも聞くなあ」と思っていたが、龍を見ながらぐるりとお堂を巡る内、友達が「顔の向きまで違って見える]ことに気づいた。言われてみれば・・本当。なんでやろう。
「さっきはお堂の仏様の方を向いていたものが今は出口の方を向いている」なんて言いながら何回も行ったり来たり。何でやろう。どんな描き方したらこうなるのかな?と言ってたら、聞いていた案内の人が「なんでやろう・・と思わずに、不思議やなあと思って見たらいいんですよ」と笑っておられた。
最初は大きいなあと思う以外特別興味もなかったが、最後にはすっかり龍に引き込まれていた。
開山塔の枯山水庭 時代劇の撮影にも使われるという鐘楼
天皇家とゆかりが深い開山塔の建物のあちこちに菊の御紋が付いていた。開山の夢想国師像は異常なほどのなで肩。 江戸時代に作られた「枯山水の庭園」外側には「山水の庭」という苔の庭が取り囲むようにある。
龍の寺巡りのスタンプラリーで3つスタンプが溜まると「一服券」がもらえる。
友達の分とその友達の分の続きで私も一服券をゲット。
近くの和菓子店で「お抹茶とお菓子」で一服。
歩いて本法寺へ。
今公開されているという「涅槃図」を見たいそうだ。
本法寺
間近で見る涅槃図。高い天井の上から床まで、縦10m×横6mの大きさ。 長谷川等伯の61歳の時の作。
亡くなったお釈迦様の周りを弟子や人々動物などが取り囲み嘆いているという図だ。
紙に書かれ、表装部分も描かれている。(撮影禁止)
説明によると、この寺に関わりの深かった等伯が様々な人の供養のために描いたという。
絵の中に等伯自身も描かれ、身内や親しい人を悼む気持ちも込められているのだとか。
絵の下方には 象・馬・虎・ラクダ・猿・鴨やクジャク・山羊・他、動物がたくさん描かれている。犬はコリーらしい。左下には涅槃図には珍しい猫も描かれている。
お釈迦様を助けようと母が投げた薬袋をネズミから守るために猫が描かれているらしい。
12支の中でイノシシ・ヒツジ・ネズミの姿は見えない。
他で見られる虫や小さい生き物の姿もない。描く人の考え方も現れているのか。
ここで出会った外国の男性は涅槃図が好きで毎年日本に通いあちこち見て歩いておられるらしく、超詳しい方だった。
こんなにゆっくり涅槃図を見るのは初めて。
十(つなし)の庭
一つ・二つ・・と「つ」の付く中で、十だけは「つ」がないところからの読み方と言う。漢字クイズの問題になりそうな読み方だ。
そして、庭に置かれた石は9つ。「10個目は心の中に」ということらしい。
巴の庭 半円2つ合わせた「日」と 丸い蓮池の「月」を表す。 右)奥には石組の滝 縦模様の石で水の流れを表現してあるのは感動した。
遅いお昼を何度か入ったことのあるタイ料理の店でとり、
私の希望で、何回か行っている京大理学部植物園へ。
チャンチンモドキの実が落ちていた これは何の種子?
かわいいキイロテントウを見つけた。
いろいろ発見のあった一日だった。
大荒れとの天気予報はありがたくも外れ、時々小雨が降る程度。
今年は龍年「京都禅寺龍巡り」のポスターがあちこちに貼ってあった。
先ずは相国寺(しょうこくじ)へ。
臨済宗の禅寺で、金閣寺・銀閣寺もこの寺の末寺にあたるそうだ。
法堂(はっと)の「蟠龍図」の公開が3月18日まで。・・ということで、この寺だけを残す友達からお誘いを受けた訳だ。
法堂(はっと・他宗派の講堂と同じ)の天井画「蟠龍図」(写真は看板から)
見上げると天井いっぱいに大きな龍がとぐろを巻いていた。
説明があった。
狩野光信監修の元に15人の絵師が毎日作業して9カ月かかったという。
やぐらを組んで仰向けで描いたそうだ。
通称「鳴き龍」ともいわれ、中央部のある場所で手をたたくとよく響く。
これは天井の内側にくぼみをつけてあるらしい。マイクがない時代、僧侶が講義する時に声がよく通るようにしつらえた仕組みだとか。
また、この龍は「八方にらみ」とも言われる。「はあ。そんな話は他でも聞くなあ」と思っていたが、龍を見ながらぐるりとお堂を巡る内、友達が「顔の向きまで違って見える]ことに気づいた。言われてみれば・・本当。なんでやろう。
「さっきはお堂の仏様の方を向いていたものが今は出口の方を向いている」なんて言いながら何回も行ったり来たり。何でやろう。どんな描き方したらこうなるのかな?と言ってたら、聞いていた案内の人が「なんでやろう・・と思わずに、不思議やなあと思って見たらいいんですよ」と笑っておられた。
最初は大きいなあと思う以外特別興味もなかったが、最後にはすっかり龍に引き込まれていた。
開山塔の枯山水庭 時代劇の撮影にも使われるという鐘楼
天皇家とゆかりが深い開山塔の建物のあちこちに菊の御紋が付いていた。開山の夢想国師像は異常なほどのなで肩。 江戸時代に作られた「枯山水の庭園」外側には「山水の庭」という苔の庭が取り囲むようにある。
龍の寺巡りのスタンプラリーで3つスタンプが溜まると「一服券」がもらえる。
友達の分とその友達の分の続きで私も一服券をゲット。
近くの和菓子店で「お抹茶とお菓子」で一服。
歩いて本法寺へ。
今公開されているという「涅槃図」を見たいそうだ。
本法寺
間近で見る涅槃図。高い天井の上から床まで、縦10m×横6mの大きさ。 長谷川等伯の61歳の時の作。
亡くなったお釈迦様の周りを弟子や人々動物などが取り囲み嘆いているという図だ。
紙に書かれ、表装部分も描かれている。(撮影禁止)
説明によると、この寺に関わりの深かった等伯が様々な人の供養のために描いたという。
絵の中に等伯自身も描かれ、身内や親しい人を悼む気持ちも込められているのだとか。
絵の下方には 象・馬・虎・ラクダ・猿・鴨やクジャク・山羊・他、動物がたくさん描かれている。犬はコリーらしい。左下には涅槃図には珍しい猫も描かれている。
お釈迦様を助けようと母が投げた薬袋をネズミから守るために猫が描かれているらしい。
12支の中でイノシシ・ヒツジ・ネズミの姿は見えない。
他で見られる虫や小さい生き物の姿もない。描く人の考え方も現れているのか。
ここで出会った外国の男性は涅槃図が好きで毎年日本に通いあちこち見て歩いておられるらしく、超詳しい方だった。
こんなにゆっくり涅槃図を見るのは初めて。
十(つなし)の庭
一つ・二つ・・と「つ」の付く中で、十だけは「つ」がないところからの読み方と言う。漢字クイズの問題になりそうな読み方だ。
そして、庭に置かれた石は9つ。「10個目は心の中に」ということらしい。
巴の庭 半円2つ合わせた「日」と 丸い蓮池の「月」を表す。 右)奥には石組の滝 縦模様の石で水の流れを表現してあるのは感動した。
遅いお昼を何度か入ったことのあるタイ料理の店でとり、
私の希望で、何回か行っている京大理学部植物園へ。
チャンチンモドキの実が落ちていた これは何の種子?
かわいいキイロテントウを見つけた。
いろいろ発見のあった一日だった。