みどりの野原

野原の便り

3月23日 モグラ

2013年03月23日 | Weblog
子供の頃、お父ちゃんが畑で仕掛けた罠にかかったモグラを家に持って帰ってくれたことがある。
バケツに土を入れた中に入れたモグラ、あのつやつや・すべすべの毛、ごつい前足・・懐かしい。
モグラの話と聞いて聞きに行った。
講師は鳥獣害対策をやっている会社にお勤めで、モグラの有効な駆除対策を考えるのに、モグラの研究を始められたという。
モグラはネズミとちょっと似ているが、ネズミは ネズミ目(齧歯目)・モグラは食虫目(調べたらトガリネズミ目と書いてあった)
目は退化してほとんど見えない。
地中で生活しているだけに分からないことが多い。

飼育観察して分かったことを話してくださった。
モグラは4時間寝て4時間起きる生活をしている。
食べ物は完全肉食。ニンジンやジャガイモをかじるなどと言われるのは濡れ衣のよう。
ミミズやスズメガの幼虫・コオロギなど昆虫を食べるそうだ。
大食漢で捕まえて餌が不足すると死ぬ。
飼育中は虫の他、ミンチ肉も与えたそうだが、オーストラリア産や鳥のささみは食べないなど好き嫌いもあるらしい。
水はハムスター用の給水器で上手に飲むのだそうだ。
ウンチは巣穴を出這入りする前後に、決まった場所にする。
穴の中を前進だけでなく自由に後退もできる。などなど映像も交えて面白いお話。
粘り強い観察・・すばらしい。

田畑では穴をあけるときに野菜の根を切ってしまう。地中に空間ができて枯らす。
田んぼの畦に穴をあけるなど被害がある。
よく見かける「ペットボトルの風車」は効果はないらしい。
穴には巣に通じる幹道(巣穴は深さ1.5mぐらいまで)・いつも通る生活道・よっと寄り道程度の短い道がある。


待ち伏せ式の筒型の捕獲器 簡単な仕組みだが、いつも通る性活道に仕掛けるとよいとのこと。
生活道は壊れたら修復して使う。
自分の畑だと捕獲に許可はいらないが、飼育には許可が必要。
飼育しない場合はどうする?
昔は取ったモグラはどこか(役場?)へ持っていけば買い取ってくれたけど、今は? 遠くへ放す?
その辺しっかり聞かなかった。

本物のモグラには会えなくて残念。触ってみたかったなあ。
子供の時、もっとよく観察しておけばよかった・・
コメント (4)
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