みどりの野原

野原の便り

3月23日 丹波篠山 早春の花 

2017年03月23日 | Weblog
丹波篠山へ。

行き帰りタクシーを利用して、山沿いを追手神社~大乗寺あたりまで歩いた。
冬物は半分片づけてしまったが、今日は肌寒い。マフラーを持ってくればよかった。
タクシーの運転手さんによると、この冬は50年来の大雪だったらしい。
とはいえ、植物は春を敏感に感じているらしい。
山裾ではスプリングエフェメラルといわれる早春の花をたくさん見ることができた。

初めて見たアズマイチゲ
 
アズマイチゲ群生 曇っていて花が閉じている。 開いた花。なんて可愛い。

 
         キクザキイチゲも初めて見た。薄紫の優雅な雰囲気


セリバオウレン 自然で見るのは何年ぶりか。
(これはスプリングエフェメラルとは言わないかも)

 
セツブンソウ 自生は青山あたりの山で1回見ただけ。見ごろは過ぎて果実が出来ているものもあった。


道沿いの山裾には近くでは見られない早春の花があちこち咲いていた。
あるところでは柵で囲って保護し、遊歩道を作ってあるところもある。
地元の人たちの愛情に守られているという感じ。心して鑑賞させていただく。

旧街道を行くと、追手神社

 
広い境内のわりにはこじんまりとした社殿
祭神は大山祇命 創建は不明 伝承はあるが、はっきりした由緒はわからないらしいが、平安時代には存在していたらしい。

狛犬を見つけて社殿に近寄ってみた。
 
彫刻がすごい。左)木鼻の彫刻        右)社殿の袖(横)の彫刻・・。
素晴らしい彫刻が施されていてびっくり。古めかしそうな狛犬は明治期のものだった。

 
流造の社殿の屋根を支える垂木? こんな曲がった木を使ったものは初めて見た。
ネットで調べたら、私が知らないだけで他にもあるらしいが、とにかく初めて気が付いた。

すごいのは、境内に巨木が何本もあること。
 
天然記念物に指定されている「千年モミ」日本一のモミの木らしい。
樹高34m(落雷で頂部は破損)幹まわり8.3m 推定樹齢1000年とか。
周りを柵と立派な支えで囲まれている。
  右)夫婦イチョウ 写真の撮り方が悪いが雄木と雌木が寄り添って立つ。


境内の山手にある「エゾエノキ」の大木 長らくムクノキとされていたらしいが樹名札も書き替えられたとか。近づくことはできない。
エゾエノキは唯一北海道に自生が見られるという。私は見たことはない。

 
境内を囲む石垣 まるで城跡のよう。 右)石垣の上にユキワリイチゲが群生していた。


石垣の内側にはキバナノアマナ これも初めて見た。
ここへ来る途中では花はなかったがヒロハノアマナも一株見た。

社殿は小さいが立派な彫刻の数々。日本一のモミの巨木を擁する広い境内。
昔はどんな神社だったのか・・

追手神社を出て、次に向かったのは、大乗寺

 
      立派な山門              簡素な社殿
『元は近くの金山の山上にあり、熊野修験道の丹波の拠点として栄えたらしいが、地震で全壊してこの地で再建され、全盛期には20坊を数えたが、明智光秀の丹波攻めで消失。
後年、薬師堂と庫裏が再建され高野山宝城院の末となった』ネット要約

ここも人気を感じないお寺だった。

ここで引き返して川沿いに戻る。
川の中の洲にはフキノトウが見えた。オオカワヂシャの葉もあった。こんなところまで・・

 
 クサソテツの枯れた胞子葉   根元には芽が覗く。もうすぐコゴミのシーズン。
行きかえり、不思議とつくしの姿は見なかったなあ。まだ早いのかも。


大山川の堤にはオカメザクラが植栽されていて、つぼみもだいぶ膨らんでまもなく開花しそうだった。カンヒザクラとマメザクラから作り出された園芸種らしい。
もうすぐ丹波も本格的な春が訪れることだろう。

珍しい早春の花を見れて幸せな一日だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする