みどりの野原

野原の便り

2月23日 下呂温泉 飛騨高山① 下呂温泉 湯之島館 探検

2020年02月23日 | Weblog

下呂温泉の旅に誘われ、母娘3人旅となった。

 
下呂駅に降り立つ。暖かい車内から外へ。 パラパラと霰の歓迎。やっぱり寒い。

霰も一瞬のことで、町歩きに出発。

 
  飛騨川(益田川)を渡り温泉街へ。  下呂大橋のガス灯   


山の中腹に今夜の宿「湯之島館」が見えた。

 
   下呂温泉神社 小さい社      湧き出ているのは温泉     

 
     鷺の足湯       温泉街といっても人はまばら。この時期だから?

 
人だかりがしているのは「飛騨牛肉寿司」を出しているお店。これが名物なのか?
 右)ぐるっと町をひと回りしてお昼時間をずらして、お食事処で飛騨牛まぶし丼を食べた。

下呂温泉
「日本三名泉」の1つとのこと。
「3大・・」よく言われるが誰が言ったのかわからないことも多い。
下呂温泉(当時は湯島と表記)を有馬温泉・草津温泉とともに「日本三名泉」)と言ったのは林羅山とのこと。
室町時代に言われたものを引用したとも。

もともと4km離れた湯ヶ峰(1,067m)の山頂付近で温泉が湧出した。
鎌倉時代に一度涸れたが、現在の飛騨川の河原で再び発見された。
その場所を教えてくれたのが白鷺であるとの言い伝えがある。

下呂の音「ゲロ」からか「カエル」がシンボルマークになっていたりする。

湯薬師霊山 温泉寺へ。

 
昔洪水で犠牲になった老婆と幼子の冥福を祈って村人が祀ったと言われる「地蔵堂」の横から階段を登る。

 
階段を登りながら、所々赤っぽい石があるのが気になった。左の写真はちょっとわかりにくいかな?
  右)左側の石がまだわかりやすいかな。層になっている赤っぽい石もあった。
何石かな?
帰ってから調べたところによると。「小川石」と言われるものではないか?

下呂温泉の東方に湯ヶ峰火山という小さい火山があり、溶岩ドームを形成していて、そのマグマがまだ冷えきっていないことで、下呂温泉の熱源になっている可能性が高いと考えられているそうである。
『溶岩のうち黒色で緻密なガラス質のものは「下呂石」、灰色や灰褐色のものは「小川石」とそれぞれ呼ばれているという。下呂石は刃物のように硬く鋭い割れ口をもつことから、縄文~弥生時代にかなり広範囲に石器の材料として流布した。小川石は板状に割れるために庭石として利用されている』との記事があった。
板状に割れる灰褐色の石。これだ!と思ったがどうだろうか? 

  
 温泉寺本堂 本尊は薬師如来      湯かけ薬師 掛けるのは温泉。

 
 旧飛騨屋邸地蔵堂 檜皮葺     植えられたフクジュソウが満開だった。

温泉寺から上に続く道を登る。モミジやシャクナゲがたくさん植栽されている。

 
「飛騨地方の水屋」山の恵みの天然水を溜める「水船」は松の木を彫ったもの。年輪が見えた。
仕切りを作って半分は飲用に、半分は洗い物に使ったという。

     
上の道からは「飛騨の水屋」の屋根が見えた。
屋根はクリの木を割った「板ぐれ」を葺いたもので、風で飛ばないように石で押さえてあるのも特徴。

なお登っていくと、湯之島館が見えてきた。
さらに登って玄関に到着。

 
湯之島館 創業当時のままの玄関     木造3階建ての本館 

湯之島館
下呂富士といわれる中根山の中腹に建つ。敷地は5万坪
創業昭和6年 木造3階建ての本館は登録有形文化財に指定されている。
同時期に建てられた洋館もある。

 
本館2階の「蕨の間」に通される。

さっそく館内を探検。
普通なら、ちょっとあちこち見せてもらってもいいですか?と尋ねてから行くところ、ここは「スタンプラリーカード」が準備されているので、堂々と巡れる。

 
    館内マップ             館内案内図
複雑! マップがあってもどこがどう続いているのか・・探検気分は盛り上がる。

 
 窓から見える入り組んだ屋根     赤いベンガラ壁 あれはどこ?

 
ドアの上にも控えめなステンドグラス  山の足湯でゆったり。4階?

 
     タイル張りの曲線通路 きれいだったなあ。

 
  シャンデリアがきらめく   下はホール ピアノや舞台が見える。

 
     展望台      下呂温泉でも一番の高所に建つので見晴らし抜群
飛騨川や温泉街が一望

 
この左側に家族湯が4つ並ぶ。銀嶺泉 不老泉 七宝泉 玉之泉(調整中だった)
空いていたら中からロックしていつでも入れる。
          右)どの風呂だったかわからなくなったがこんな感じ。

夜には家族湯「不老泉」に入浴。アルカリ性単純温泉のなめらかな泉質 
湯之島館では家族湯 大浴場はもちろん、シャワーや洗面所もすべて源泉を使用しているとのこと。
このすべすべ感、しばらく保てないものか・・
不老泉に入ったので、今日で老化はストップだな!!

階の端の方には高級そうな部屋「特別室」がいくつかある。
茶室が付いていたり露天風呂が付いていたりするらしい。
もちろん見晴らしも抜群の場所。
昭和天皇・皇后や上皇陛下と美智子上皇后もご宿泊になったらしく、写真が展示されていた。

館内のどこも華美ではなく落ち着いた美しさがある。
紹介によると「部屋毎に棟梁たちのインスピレーションによる意匠、細部に至るまで技術にこだわって建てられた」とのこと。

なにより、山中に建ちながら山を生かして建てられているのが素晴らしい。
樹齢200年300年のスギやヒノキと共存している。
窓にくっつくように木が立っていることもある。工事はしにくかっただろうな。

 
手作りガラスも各所で見られた。ゆらゆらと揺らめく窓の外の景色はうれしい。
ステンドグラスもあちこちに。控えめな色合いなのがいい。
窓は全面ガラス張り。台風の時など大丈夫なのかとちょっと心配。

娘のおすすめの宿、2回目らしいが、素晴らしい建物でした。

夕食はお部屋で。


特性焼き寿司 飛騨牛変わり焼き 他・・ 全部は写せません。
ごちそうさまでした。

コメント (2)
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