みどりの野原

野原の便り

1月5日 鳥と実

2013年01月06日 | Weblog
長居公園で、
 
  タイワンツバキ蕾と花    アズキナシほとんど落葉
植物園で「木の実と鳥」を観察。
今年は木の実はやや不作。木の実の無くなり方が早いとのこと。
クスノキの実は鳥に人気があるらしいが、果実が大きいので小さい鳥は食べられない。
ヒヨドリ・ツグミ・ハシブトガラス・シロハラなど大型の鳥向き。
それでも大きすぎて食べこぼしが多いのだとか。
食べる木の実の大きさはクチバシのサイズ(幅)によって違うらしい。
クスノキの実は食べてもらうのを待って長い間木に残る。

エンジュはすぐに萎びてしまい、そうなると鳥は消化できないので食べない。


木の実はやや不作と聞いたが、センダンはたわわ。青空に映えて美しい。
木によっては上部の実は食べ尽くされているのもあった。
ヒヨドリ・ムクドリなどやメジロも来ていたが、実が大きいのでメジロなどは実をつつくだけ。
種子の散布には役だっていないようだ。
ヒヨドリやムクドリにとってもぎりぎりの大きさで食べこぼした実がたくさん落ちていた。
落ちた実はタヌキが食べるそうだ。


オリーブは完熟で果肉も柔らかくなっていた。
これも大きいので大型のヒヨドリ・ツグミ・ムクドリ向き。
鳥は実を丸飲みして胃ですり潰し固い種だけをうんちと共にだす。
潰す力の弱いものは丸飲みしても実を消化できずそのままで排出することもある。
完熟オリーブを味わってみたが・・苦い・・

 
実をいっぱい付けたアキグミにはメジロがたくさん来ていた。
メジロにとってはこの大きさでぎりぎりらしい。

ナンキンハゼの下にははじけた黒い殻(果皮)がいっぱい落ちていた。
鳥は白い実を丸飲みして白いろう質の部分(外種皮)を消化し、栄養とする。
爪でろう質を削り取ろうとしてもなかなか取れないのに、うんちに混じって排出された種子はろう質がきれいにとれて真っ黒で艶がある。
発芽を抑制する白い部分が取れて発芽しやすくなって散布するわけだ。
これを食べるキジバトは消化力が強い。
カラスは枝毎落としてから実を食べる。カラスの知恵


鳥のフンに混じっているのは何の種かな? 
黒い種は丸くて筋(稜)があった。これはクスノキの実のようだ。
他の種も混じっている。
サンシュユなど赤い実と一緒に食べた時は黒い種がピンク色に染まることもある。


虫の少ない冬に咲くビワの花やサザンカは大量の蜜を出して鳥を誘い、蜜をなめに来るメジロやヒヨドリなどの鳥によって花粉を運んでもらう。
 人間には甘い(舐めてみたが甘い??)コムラサキは鳥には不人気だそうだ。
受粉や散布を鳥に頼っている植物。それを利用して蜜や果肉をもらう鳥、利用し合って生きている。
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