梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

年金と税の問題与謝野氏の戯言

2011-01-22 14:45:30 | 雑記
与謝野氏が「税金は納めた分の効果が実感できなければ国民の理解はとても得られない」という発言をしていた、趣旨は「だから年金は保険機構の継続で」と言う事の様だったが、それこそ「納めただけの配当が得られない」代表的な物だ、「この歳になったら此れだけ支給するから」と国が保証して事業主体と国民から強制的に取り上げた金が年金の原資だ、支給年齢を下げ、支給額を下げて「国民の信頼」が得れるか考えるまでも無い。民間保険なら詐欺だ、自動車賠償責任保険と言う奴があるが「集まった金額ではやっていけないから保険を支払わない」とは言えないだろう、だから保険料の方を上げている、保険自体が「こうなったら此れだけ支給する」と言う契約だのだから支給しなければ民間会社だったら訴えられるだろうし間違い無く保険会社が負ける。年金制度は支払い超過になって破綻するとしたら保険料を上げるしかないが此れは任意で無ければ税金と変わらない、生活するだけで必ず支払わなければならない物は税金だろう、日本国憲法で納税の義務は明記されているが保険を払わなければならないと言う記載はない、快適な生活をする権利を保有する筈が全く出来ないのは資産格差が大きくなった為だ。
自由経済の功罪、その功は社会主義に比べて此の大きな経済発展だろう、しかしその罪の方がまともに語られて居ない、幾つも有るが今問題になって居るのは経済格差だ、途上国と先進国の格差は此れからどんどん無くなる方向に有る、しかし先進国の格差は此れから益々開いて行くだろう、それは当然極端なピラミットを形成してゆく、自由経済の構造的な問題は有る程度の格差が生まれると加速度的にその格差が広がって行く事だ、平らな盆に同じ様な重さの物を持った個体を均一に広げて居れば度の様に動き回ってもそれ程大きな傾きは起きないが、一部の個体が多くの物を持ち重くなると盆は傾き始める、そうなると益々他の個体はそちらに流れこんでしまう、軽くなった個体は反対側に集まる事で何とか盆の平衡を保っているがやがて此の盆はひっくり返ってしまうだろう、不必要に物を集め重さを制御できなくなる前に持っている物を盆の上に帰さなければならない