
珍しいハンノキの花をご覧下さい。例年は早春(2月頃)に咲くとされていますが、今年は暖冬だからでしょうか、近くの公園でもう咲いていました。私も始めてみましたので、わくわくして撮影したものです。色は写真の通り紅紫色で、栗の木の花(白色)のように細長く伸びていますね。栗の花のような香りは余りしませんでした。カバノキ科ハンノキ属の落葉高木です。学名は「Alnus japonica」で、日本、朝鮮半島、中国東北部などに分布しているとされます。もともと湿原や沼沢地に生育する木で、良質の炭がとれた事から、かつて盛んに伐採された木だそうです。日当たりが良くないと生育しない木だとも書かれていました。黒く丸い昨年の実が、写真にも写っていますが、花と実が早春の頃は同時に見られます。材木は炭・建築材にするほか、楽器などにも使われ、実は昔は染料に使われたようです。