茨城大学農学部の構内で咲く春のフユザクラです。この桜は、10~11月頃にも花が咲くので、冬桜と言われています。晩秋の花は、白くて小さいです。春に咲く花は、写真のように花も大きく中心がやや赤く見えて華やかさがあるように感じます。
薄紅色をした美しい小さめの花が枝いっぱいに咲いて、その重みで枝が垂れさがっており、独特の風情があります。品種は多様のようですが、ベニシダレザクラやヤエベニシダレザクラなどが多いようです。池の畔にあるこの桜は池の水面に花が映えて、また一段と日本風公園を引き立たせているように思います。
三毳山公園のソメイヨシノの花の拡大写真です。公園木などでは最も多いのかもしれませんが、花を拡大してみることは少ないので、ご覧下さい。寒かった冬の厳しさを一瞬にして忘れさせるほどの華やかさと魅力を持っていると思います。
先日太田市からの帰り三毳山公園の桜の花を観賞してきました。4月12日頃ちょうど満開で、寺社の境内で咲く桜の花は、とても風情がありました。最近諸外国でも桜の花を植栽して春を楽しむところが多くなりました。ワシントンに贈られた桜が有名ですが、やはり日本人は和風の寺社仏閣などにある古木の桜は、子供の頃を思い出して心癒されます。
つくば植物園の中に各種の柳を集めた場所で見かけました。この柳も名前が興味深いので、紹介しておきます。説明板によれば、バッコヤナギとシライヤナギの交配種だそうで、「Salix × eriocataphylloides」、ヤナギ科と記されていました。雌雄異株で写真は雌株の花です。エドヒガンザクラの近くに植栽されており、桜満開の時期とほぼ同時ですから、見過ごしてしまいそうになります。柳の花もよく見ると味わい深いものがあります。
つくば実験植物園の熱帯雨林温室で見かけました。インド、ミャンマー、マレー半島などに分布するキョウチクトウ科の植物です。薄紅色の5弁の花はとても美しく上品に見えます。蕾を見ると朝顔のように巻いているのがわかりますね。
つくば実験植物園で見かけたとても珍しい花です。熱帯雨林温室の中で見ると黒光りしたいような形状の花に見えます。説明には、「Tacca chanfieri var. macrantha」、タロイモ科と記されていました。インド東北部から東南アジアにかけて分布する植物のようです。