CubとSRと

ただの日記

また転載時に見落としていたのを発見。

2019年12月08日 | 日々の暮らし
今年初めのころのもの。
 ↓
「却って高くつく」?
・・・・・・・・・・・
 昔、
 「野菜が十円安いから」、「ティッシュの大安売りが」
 とか言って、わざわざ遠くのスーパーまでバスに乗って行く主婦連のことを
 「バス代分、余分に遣うし、他の物も買うから同じでは?」、「却って高くつくんだろ?」
 、と笑うような話があって、
 「確かにそうだ」
 という多数の意見を聞きながら、
 「何だかそれ、ギスギスしてるよなあ」
 と思ったことを覚えている。
 一円の金を惜しむ主婦に対して、なのか、それとも合理性ばかり追求する世間の風潮に対して、だったのか。
 先日来、カブに乗っている時、度々この話を思い出していた。
 乗っている時は考えるまでもない。答えはその時には出ている。
 けど、降りてしまうとそんなことを考えていたこと自体忘れてしまっている。
 ボケてるから?そうかもしれないけど、あまりにも当然すぎる答えが既に出ているからだ。
 いつもの答え。
 「安いから」「セールだから」というのは、ただの口実。日常に変化を求めているだけの話。
 「劇的な変化」、じゃない。ちょっとした変化。
 自分の日常が覆るのではなく、色合いがちょっと変わって見える、程度の変化。
 そのための、「出歩く口実」が欲しいだけのこと。
 
 何故「変化を求める」のか。何故「出歩きたい」のか。
 そんなの言うまでもない。ただ、それが「楽しい」から。
 主婦じゃないけど。元通勤ライダーなんだけど、買い物について。
 わざわざ余分なガソリン使って遠くの方まで行く。クルマに煽られながら。
 夏はわざわざ大汗かきながら、でも走り始めの十数秒の涼しさを追って。
 冬は寒い中、いっぱい着込んでダルマみたいになって。
 そうやって安い野菜を買いに行く。
 時には金にもならない「ああ、いい景色だな」の一言を発するためにツーリングに行く。
 主婦も、数十メートル先のいつものスーパーに行く時と同じ格好、というわけにゃいかないだろう。
 
 「十円安い野菜を買いに」、って。なかなかロマンチックじゃないか。
 なんてのはごり押しかな、やっぱり。
 
 そういうわけで、今日は野菜を買いに20キロほど離れたところの道の駅に。
 ラップで包まれた直径30センチ余りの円形に広がったターサイ(搨菜)、100円の大根、先日から出回り始めた菜の花(こいつと豚肉を炒めて酒の肴に)。それに鷹の爪。
 等々、リュックに詰め込み、前のカゴには白菜やピーマンを放り込み、帰って来た。
 ヨコハマならぬ「神戸買い出し紀行」。
 ロマンチック、・・・じゃないかな。

コメント
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