十一月の終わり頃。
9時近くまで寝ていた(眠っていた、か)。寒いわりに腰は痛くない。
今日は雨模様ということで、それに出歩く用もない。
で、外出はしていない。
ところで「雨模様」というのは、「いかにも雨の降り出しそうな『模様(雰囲気、感じ)』~」という意味で、本来の意味は「降らない(降ってない)」ということらしいのだが、実際の天気予報では「もしかしたら降るかも(だから傘を持って出たほうが~)」といったニュアンスで使われることのほうが多いようだ。
最近では更に進化(?)して時折雨粒が当たるような場合まで「雨模様」と言ったりしている。「模様」が無視されている。
「雰囲気(ふんいき)」を言いにくいからか、「フインキ」という。「女王(じょおう)」をイントネーションの関係からか「じょおおう」と言ったり、「何の気なしに」から変わった「何気なしに」が、長過ぎるからか「なし」が省略されて「何気に」、になったり。
そのみょうちきりんな言い回しのためにこちらは彼が言いたいことを掴むのに却って時間がかかったりする。
「情けは人の為ならず」が「情けをかけてやっては、その人のためにならない(心を鬼にして接するべき)」となっては、もう正反対なんだけど、結構それで通用するようになっている。ことわざというより箴言、金言の類だから、理にかなっていれば正反対の解釈でも素直に受け入れられるんだろう。
こうやって重箱の隅をつつくと、面倒くさい奴ということになって、
「言葉は生きてるんだから、それらの用法は世間が受け入れた時点で正しいとせざるを得ない。いや、そうすべきだ」
、とNHKが十把一絡げにして説諭する。そして民放局はそれに一斉に右へ倣え、となる。
斯くして誤用は堂々と辞書に掲載され、読者の頭をして混乱させることとなる。
「世間が受け入れた時点で正しいとせざるを得ない」
って・・・・。
これ、「嘘も百回言ったら真実になる」と同じだよ?
「一人でも虐殺されたのなら、『虐殺はあった』のである。数量は問題ではない。だから、『南京大虐殺はあった』のであり、三十万人が日本軍に殺されたというのは真実である。」
「慰安婦おばあさん本人から、『日本軍にジープに乗せられて連行された』、と直接聞いた。だから真実である!」
・・・・ん?
また脱線したよ、シャチョさん。