CubとSRと

ただの日記

諜報活動 ②

2020年09月06日 | 重箱の隅
 昨日の「諜報活動」の件で。
「諜報活動のミカタ」、みたいな日記を書いてました。

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  2014年3月21日の日記から
 冷戦時、北方から三日にあげず正体不明の飛行機が領空侵犯をしそうな勢いで南下して来ていました。
 その中に、一ヶ月から三ヶ月に一度くらいの割合で、領空すれすれ、時には領空を一直線に南下し、東京の上空まで来て太平洋上(公海上)に出て、また北上して日本から離れていく飛行機(爆撃機、偵察機等)がある。
 その気になれば、東京を爆撃できるぞ、ということです。これを当時、「東京急行(TokyoExpress)」と呼んでいました。(そういえば、どなたかHNにされてますね)
 確か、皇居上空に差し掛かりそうなこともあったと記憶してるんですが。
 正体不明、と言ったって、そんなもん、北からやって来る飛行機って、当時、ソ連以外にないでしょう?正体不明と言ってるだけで、そりゃ呼び掛けに応えないからそういうだけです。
 領空侵犯か、それに近いものだから、空自はスクランブルを掛ける。
 情報が入って数分後には飛び立ち、追尾する。勿論退去勧告をする。
 それに対し、例の国籍不明機は全く知らん顔して飛行を続け、いよいよ空自が「威嚇射撃をするぞ」、と伝えた時、さっと公海上に出てしまう。
 何でこんなことをするのでしょうか。
 挑発でしょうか?尖閣沖の何処かの国みたいに?
 これ、諜報活動の一環なんですね。
 最新鋭の飛行機で来るんです。
 領空侵犯となればスクランブルがかかる。追尾したけど追いつかなかった、なんてことになったら負けたのと同じだから、日本の方も、最新鋭の飛行機を使う。
 そこで領空侵犯機は、その追尾してくる空自機の速度、対応能力のデータを収集する。
 こうやって集めた情報で以て、有事の際にはどう対処するか計画を立てる。
 「敵を知り己を知らば百戦すと雖もあやうからず」って奴ですね。
 以前に書いたシナの潜水艦が「日本の列島線を突破した」というのが何を意味していたのか、ということも同じ観点から見ることができる。
 「東京急行」や、シナの潜水艦のような、いかにも情報収集、といった、正面切ってのやり方もあれば、先日の秘密情報の大量廃棄書類を全て手に入れて分析をする、といったものもある。
 またスパイ大作戦さながらの諜報活動もあれば、勿論、どこかの国の得意なハニートラップみたいなのもあります。
 そして、ここが実は大事なところなんですが、情報は、双方が貴重なものと思っているとは限らない、ということです。
 例えば日本が必死になって隠そうとしていることが他国には筒抜けであっても、特に問題にはならないことってある。
 相手にとって重要ではないからです。
 ということは、逆もある、ということです。
 一番大きいのは、だから(?)産業機密を漏らしてしまうことです。
 
 そうやって考えてみると、「特定秘密保護法」というのは、秘密事項の軽重を判別するためにつくられたもの、と言えるかもしれません。
 なんだか変な言い方をしましたが、「軽重を判別するためにつくられたもの」
 、の主語は、「外国が」、です。
 これが分からなかったから、機密情報が大量に廃棄されたんだし、折角韓国が手に入れて、喜び勇んでシナに献上したけれど、何でもかんでも一緒くたで、解析作業は困難を極めたわけでしょう?
 「じゃ、特定秘密保護法なんてない方が良いんじゃないか?相手が混乱するから」
 なんてことをマスメディアは言いそうです。
 勿論そんなバカなことはない。
 そもそも機密情報が大量に廃棄されること自体が、信じられないほどおバカな行為なんですから。
 やっぱり情報収集活動も正面切って、の方が良いです。
 自衛隊は生きた心地もしないでしょうけど、少なくとも国民はまっすぐに自衛隊を信じることができます。
 心理戦、情報戦、等を中心にして、情報収集活動もどんなに汚い手を使ってもやる、というのは、誰も信じられなくなります。揚句には国を信じられなくなる。そうやって国が崩壊すれば相手は「勝った」、ということになるわけです。
 「今回は負けたけど、次は勝つぞ」
 となるのと
 「もう、どうでもいいや。日本なんかなくなっちまえばいいんだ」
 となるのと。 
コメント
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