CubとSRと

ただの日記

ついに!

2020年09月11日 | 日々の暮らし
 9月5日(土)

 8時を過ぎ、少し空が晴れたような、と思ったら一気に室温が上昇した。
 雨が降るような気配ではなく、雨雲レーダーにも雨雲らしい雲の欠片もない。
 でもそれが、この一週間ほど、そこからいきなりの雨になっている。
 8月なら「夏休みの友」の表紙になりそうな入道雲と、そこには決して描かれない夕立があっても「夏らしい」としか思わないけど、もう8月じゃない。今は9月だ。

 3時を過ぎて、念のためにまた雨雲レーダーの画像をチェックして、カブで珈琲店に向かおうとした。一番の目的はオイルを注したチェーンの調子確認。コーヒーを買いに行くのは、ついで。・・・のつもりだったのだが。

 この一ヶ月ほど、歯痛があって、軽重の波はあるのだけれど、どうも収まる気配がない。
 道の途中に歯科医院がある。先日から、寄ってみようかと思い始めていた。
 で、ふらっと駐車場にカブを入れてしまう。
 ただ、今日の所は診察曜日や、予約制か否かの確認だけをするつもりだった。何しろ、天気予報はいつ外れるか分からない。
 診察の曜日は分かったものの予約云々は中で聞かなければ分からない。ヘルメットをかぶったまま中に入り、予約に関して聞こうとした。
 すると、予約の空いたところに入ってもらうけれど、まず治療の前に状態の確認をしなければ治療に掛かれないので、「今日、少し待ってもらって状態を診させてもらったら月曜日すぐに治療に掛かれますが?」との返事。

 少し、と言ったって30分から1時間はかかるだろう。珈琲店には行けなくなるかもしれない。それに今日は土曜日だから、店は確か5時には閉まる筈だし。
 歯痛の治療を月曜からにしてもらうか、それ以降にするか。
 2日待つのだって嫌なんだから。もし、前みたいに親知らず付近の炎症だけだったら、日数もかからないだろうし。

 30分ほど待たされて診察室に入ったら、いきなり何かを咥えさせられ、胸の上に鉛板でも入っているんだろう、何だか大型のウェイトベルトみたいな重たいものを載せられた。どうもいきなりレントゲン写真を撮るらしい。
 いくつかの歯をコンコンと叩かれながら、「ここ、痛いですか」と何度か聞かれる。口を開けたままだから、「はい」と言えず「ふぁ」と応える。
 犬歯周辺が問題らしいということが分かった。椅子を起こされ、前を見ると、探照灯みたいなものがついている柱の真ん中辺りにさっき撮影したらしい患部の画像が映し出されていた。
 犬歯の真ん中に筋が一本通っているのが見える。おそらくこれが神経なんだろうが、何がどうなっているのかさっぱり分からない。
 
 周辺の歯はみんな端が虫歯になっていて、治療済の物ばかりだから詰め物・被せ物ばかりで、みっともないことこの上ない。
 歯石は当然のこと、虫歯も増えているだろうから、きっとしばらく通うことになる。無職だから金銭はともかく、時間はたくさんある。問題ない。

 痛みの原因は犬歯の途中にできた虫歯で、それが神経に達している、ということだった。さて、どんな治療になるのだろうか。
 時間にしておそらく十五分足らず。

 ダメで元々と珈琲店に向かい、何とか極細挽きのコーヒーを買い、カブに乗ろうとして、山側に惚れ惚れするような白く輝く積乱雲が見えるのに気が付いた。
 こんなにきれいな積乱雲は今年初めてじゃないか、としばらく見とれていたが、ハッと我に返る。この後、冷たい風が吹きつけたら、後は目も当てられないことになる。驟雨からは逃れられない。のんびりしている場合じゃない。

 やっとのことで家の近くまで戻り、信号で停められた。振り向いてみたら空の三分の一が黒雲に覆われていた。いつ大粒の雨に打たれ始めるか分からない。けど、家まであと数百メートルだって、こういう時に慌てると事故を起こす。
 ガレージの前に辿り着き、急いでシャッターを開け、振り返ると、カブのシートには早くも数滴の雨粒が。
 家に入って一分もしないうちに大粒の雨と冷たい風が吹きつけ、土砂降りになった。

 ついに、十年ぶりに歯科医院に行った。これから数週間、いや、もしかしたら数か月の、嫌いな病院(特に歯科医院)通いが始まる。
コメント
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