9月7日
朝7時頃は、不穏な空模様ながら直接の台風の影響は、まだのようだ。
8時頃風が強くなり、9時になると併せて時折叩きつけるような雨になる。
今日は歯科医院に行く予定だったが、これはやっぱり変更してもらった方が、と思い始めたのは昼前。
でも、どうせ今日は歩いて行くことになるのだろう。だったら指定時間の30分くらい前まで待ってみよう。やっぱり雨が酷くなりそうだと予想が立てば、断りの電話を掛ける。そう決めた。2時の予定だった。
そして1時半、電話。
横殴りに吹き付ける雨が窓の鴨居(?)を伝い、敷居に向けて滴り落ちてくるのを雑巾で拭ったり、洗面器で受けたりしながら、とにかく明日10時に変更ということで、一安心。
そうして、この日記をつけ始めたら雨が止んだ。まるで測ったかのような止み方だった。今は風だけになり、外も明るくなったが、出掛けるのは延期して正解だったろう。「あ~、間が悪い」とは思わない。
何故って、雨水が滴り落ちるのは今が佳境。もうしばらく付き合わなきゃ畳に浸みることになるのは簡単に予想できる。
昨日はカブの給油に行き、ついでにスーパーマーケットに行って、と考えて2時半くらいに出た。天気予報もしっかり見た。
東の方に積乱雲が少し見えるのと、南の空は重い灰色、ということで、まあ何とか大丈夫そうな気配。
それが給油を終えて戻ってきたら、東の空まで暗い灰色の空になってしまった。家を出て30分足らずのことだ。
降り出すまでにスーパーマーケットに行けるか。ギリギリの選択だったが食べ物の誘惑には勝てない。久し振りに好物の竹輪を見つけ、3袋ほど購入、急いで店を出る。
ヘルメットをかぶり、カブを押して十数歩。横断歩道のところまで出た。
雨粒が当たったことが分かった。まだ、ギリギリセーフ。
すぐに警察署前の信号機で止められる(警官に、ではない)。同時に大粒の雨になる。もう逃れられない。ジャケットは一気に水玉模様に変わり、ズボンは前面だけ濃茶色に変わる。
とにかく這う這うの体で戻り、ガレージに逃げ込んだがすっかり濡れてしまった。
「まあ、こんなのは数年に一度あるかないか、だ。夏だからセーフ、だ」。
ガレージにカブを入れる辺りで、精神勝利宣言をする。その視界の端は、雨で真っ白になっていた。
取り敢えずカブを拭く。拭き終わるまでに数分。小雨になった。折角の勝利宣言が褪せていく。「でも、スーパーで雨宿りしてたら、カブは雨の中に放置、だから拭くのに何倍も時間がかかっただろ?」
着ていたものを脱いだ端から洗濯機に放り込んで、下着一枚になる。これも楽しい。そして風呂に入る。
昔、茶会で何よりのもてなしと言えば、風呂を立てて客に入浴させることだったという。今日は、自分が亭主ではあるけれど「一人茶会のおもてなし」、だ。
風呂から上がれば、「茶会席」の酒肴が待っている。www