CubとSRと

ただの日記

捉え方

2022年04月06日 | 重箱の隅
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和四年(2022)4月4日(月曜日)弐
       通巻第7286号 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ■読者の声 どくしゃのこえ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(読者の声1)ウクライナの地名をウクライナ語読みに変更するとか騒いでいる。
キエフはロシア語ではキーエフだし英語ならキーフ、ウクライナ語でキーウとは聞こえない。紛争中の今すぐにやることとは思えない。
ましてや歴的意味のあるチェルノブイリをチョルノービリなどまったく意味不明。ウクライナ側についていますという意思表示なのだろうが、朝日新聞が習近平(シーチンピン)国家主席と書くのと同じくらい気持ち悪い。

 調べてみると2019年9月4日に「ウクライナの地名のカタカナ表記に関する有識者会議」が開催され、7月17日のウクライナ外務省の公開書簡に基づいて、 同国駐日大使館から 「ウクライーナの地名はウクライーナ語に基づいてスペルすべきだ」 との問題提起があり、 国際ウクライナ学会日本支部であるウクライナ研究会主催で、 政官学の関係者が一堂に会し、 日本語におけるウクライナの国名・地名の表記について議論したとある。
 ペルシャ語やギリシャ語でも原語に近い表記をする学術書などでは地名・人名が長音記号(ー)だらけで読みにくいことこの上ない。ウクライナについては国名は今まで通り、首都は キーウ、 キイフ、 キエフの3例の併用可、という結論だったという。
http://www.eb.kobegakuin.ac.jp/~keizai/v02/data/pdf/201912okabe.pdf

 上記その他資料として1936年の満洲の例でウクライーナ、ウクライナ双方の使用例が載っている。またハルビンのウクライナ人についても非常に異なった2つのグループと書いている。
 『ハルビンに在住するウクライナ人を、 非常に異なった2つのグループに分かつことが出来る。 1つのグループに属するものは小ロシアに生まれたウクライナ人で、 自らロシア人と称している連中であり、 その数は極めて大きい。  彼らはウクライナ人であるにも拘わらず、 ウクライナ語を話すことを恥じとし、表面ロシア人の如く装っている。他のグループに属するものは自ら時にウクライナ人と呼び、 時には小ロシア人と呼んでいる連中である。 彼らは通常ロシア語で話しているが。。。』

 ウクライナは英語表記では「the」を付けないようにもなったという。独立国の名称の前に「the」をつけるのはめずらしいからだという。欧米でのウクライナ認識など旧ソ連の衛星国扱いだったとよく分かる。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_62218865e4b0bd1df76959e6
 ただし政府がキーウの併用を決めても正式名称変更には法律改正が必要。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=327AC0000000093
  (PB生、千葉)

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 今はどうなってるんでしょう。以前、バレーボールの世界大会で各国選手の背中に国名を略記していたと覚えてるんだけど。
 それが日本は「JPN」だったか「NPN」だったか。隣の大陸国は「CHN」ではなく「ZHNG(zhonguo)」だったような・・・・。
 その国の発音に合わせて表記するというのは不可能です。でも、それに近い表記をしようと努力していると当事国は喜んでくれる。
 ただそれをいきなりそれだけにしようとすると、使っていた側としては本当に大変で・・・。
 そんなことならいっそ当事国の表記の下に仮名でルビを振ってくれた方がよっぽどいいと思うんですが。
 子供の頃(子供向けの読み物に限らず)頻繁に用いられる言葉には文章の初めの方にだけ、ルビが振ってあって、いつの間にか読み方を覚えているというのが普通だったと記憶しています。だから「書けないけど正しく読める」のが普通でした。今は正しく読めないし、勿論書けない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする