4月5日(火)
2時過ぎどころか、2時半を回ってやっと寝た。明日はコペンで、と思っていたが、特に買う予定のものはない。
朝になって、「今日は下見に行くだけだから」とSRで出ることにした。
既に昼を過ぎていたし、むかご御飯を炊いていたから、それを弁当にする気にはならないし。
で、とにかく行ってみるだけのつもりで出た。
ほんの二、三日で(当たり前だけど)灘や東灘の表六甲側に負けず、こちら北区の山の上も桜が満開に(なっている木も、ある)。
更に北の峠越えの道の頂上辺りの桜は、一本だけ表六甲並みに満開だった。そこに至る並木の蕾はまだ堅そうで開花するのは数日後らしく、谷あいの道は殺風景だ。
ただ不思議なもので寒々としたふうではない。ほんの少しだけど両側の山肌に緑が見え始めているからだろうか。白に近い緑で、春の息吹というより何だかソワソワしてじっとしていられない子供みたいで、どうも落ち着かない。
山を越え、東条の川沿いの両岸に植えられた桜並木の細道に入る。
三分咲きくらいだろうか。それでも花見に出て来た人は結構いて、シートを広げた上で弁当を食べている家族もちらほらと見える。
まだまだここは穴場と言えるかもしれない。あと10年もすれば桜の木々ももっと大きくなって相当に見応えのある景色になりそうな雰囲気。
下見のつもりで来たけど、これならあと二日ほどで満開になるだろう。
予想はついた。所期の目的は達成した。
けど、「じゃ数日後、弁当作って来るかな」というとそれは何とも言えない。予想ができたから冷めてしまった?そういうわけではない。
車で来たら停める場所に困る。軽だって同じ車だ。SRにしたって乗らない人から見れば騒々しくて傍迷惑に見えるだろう。
となるとカブ、なんだが。実際これまでカブで来てるんだけど。2回。
「何もないから何かしよう、とみんなで2年掛かりで桜を植えた」
と、以前に地元の人が言っていた。
「誰も人が来ないから、花見に来てくれるだけでもいい」、と。
そして地元の人には全く儲けにならない花見の名所になりつつある。
何だか「虔十公園林」に似たようなものを感じる。