CubとSRと

ただの日記

「マンダリン」とは「マンターレン(満大人)」のこと

2022年06月20日 | 心の持ち様
 私は、こう習いました。
 「モンゴルと同じく遊牧民族だった満洲民族は、明を征服し、『清』を建てた。満洲民族は文字を持たなかったため、漢民族の文化に倣い、ただ、髪型、服装くらいの簡単な習慣だけ強制し、他はそれまでと同様の生活を許した。」

 「髪は辮髪、漢服をやめ、旗服へ」
 俗に言う、「髪を切るか、首を切るか」、です。
 そのような緩やかな支配をしたため、清国は長く続いた。そう思ってました。
 でも、とんでもない。それは違う。

 満洲民族の偉いのは(というより、清朝政府の偉いのは)、漢民族文化の全てを「尊敬」する姿勢をとったところにあります。戊辰戦争時の、政府軍西郷隆盛のやったことと、同じことをやっている。
 心持ちはともかく、「被征服者に、恥をかかせたり、劣等感を持たせたりするな。ただし、肝腎なところは押えよ」です。
 持ち上げるわけではない。清国皇帝は、ただ「漢民族の文化は素晴らしい」と認め、自らもそれを学ぶことで、被征服者の気持ちを掴んだのです。
 しかし、自らの故郷である満洲へは漢民族を行かせない。
 「満洲は聖地である。我々も行かないから、お前たちも行くな」と漢民族に命ずる。

 計算づくでやったとしたら満洲民族は、大変な理論家であり、策士です。
 しかし、言われるように「策士、策に溺れる」、です。民族として、政府として、そんな(計算づくを旨とする)体質なら、江戸、明治にわたるあれほどの長期間、他民族を支配することなどできません。
 「相手の誇りを傷付けない。しかし、大義は正面に立てる。」
 これをやられると、誰も、正面から反抗することはできない。「情」、「理」の双方を立て、でも、理を上位に置くものだ、としてきたのが日本であり、清国であった、と見てよいでしょう。
 「情」だけでは、国は早晩、滅びます。しかし、「理」だけでも人心は離れ、国は崩壊します。「情」、「理」、共にあって、上下の位置が、国民に理解されている事、です。
 「近世のシナ」、清国は決して変な国ではない。 

      (略)
 
 毛沢東の号令の下、展開された文化大革命(文革運動)は、毛沢東を建国の父、として熱狂的に支持する者ならば、誰でも、運動家として認められました。
 共産主義のシンボルである紅旗を押し立て、赤い腕章を巻き、「毛語録」通りに社会を造り直す。

 「紅衛兵」となった若者は、共産主義をまともに学んだわけではありません。
 また、学問教養はありません。それが毛語録を読む。「語録」、ですよ。論文を読んで、論議して、ではありません。
 語録からどんな意味を見出すか。おおよそ見当がつくでしょう。
 語録には「論の展開」はない。論議しなければ見つからないものを、学問教養のない若者が読んで何が見出せるか。
 当然、彼等は単に毛語録通りに(字面のままに)行動しただけです。
 それが「文革の担い手」です。
 「批林批孔」はその時出て来た方針です。

 「林彪を批判し、孔子を批判する」
 「社会主義革命を成し遂げた同志『林彪』。彼は間違っていた。批判的に見直さなければならない。」
 そして「彼の考えと共通する孔子も、今一度批判されるべきである」

 学問教養のない若者。彼らが「毛沢東の号令の下、一斉に起ち上がった」わけですが、おかしいでしょう?
 「林彪同志を批判すべきである」
 どこから発案されたんでしょう。誰が発案したんでしょう。
 そして、なぜ突然に「孔子の在り方を批判しよう」などという発想が生まれるんでしょう。第一、大半の紅衛兵にとっては「おい『こーし』って誰?」の筈です。
 勿論、これらは、既に本質が明らかにされています。
 急造の紅衛兵が、こんなことを言うなんてあり得ない。これは林彪と共に孔子にかこつけて、周恩来を批判することで毛沢東が権力を奪還しようとしたのだ、と。


 2020年06月02日の日記より
(2010.12/10 (Fri) 初出)
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「屠殺」と「虐殺」

2022年06月19日 | 重箱の隅
 2020年06月02日 の日記より

 「孔子学院」。
 何でも、シナ、国の肝煎りで世界中に聖人「孔子」の名を冠した学校をつくって、四千年の歴史を正しく伝えるとか何とか。
 もう随分学校がつくられているんだそうですね。
 ただ、不思議なことに、「儒学」を広める、というわけではないらしい。
 一番よく知られた名前だから、ということで、「冠詞」扱いみたいです。

 つまり、「孔子」というのは「カンフー」とか「マーボドーフ」とあまり扱いが変わらないみたいなんです。
 そりゃ、「カンフー学院」とか「マーボドーフ大学」はないでしょう、変ですから。
 でも・・・・・ねえ。
 「あんたたちゃ、節操がないのか!」と思います。(ない・・・・か。)

 大体、大昔、「焚書坑儒」なんて、儒学関連の書物を焼き捨て、儒学者を生き埋めにして「屠殺」した過去を持ってるんです。一度ならず、二度三度。もっと?

 「南京大虐殺」事件を、「南京大屠殺」と言っている。
 確かに、「南京大屠殺」はあったんだそうですね、何度か。
 だから、日本人が「南京大虐殺はなかった」、といくら言っても「いや、南京大屠殺は、あった。間違いない」と、反論される。
 日本には関係のない「大屠殺」なんだけど。それ(南京大屠殺)なら、何度も「あった」。

 南京が首都だった時、同じ漢民族同士で、あったんだそうです。太平天国の時なんかはひどかったらしい。革命政府、ですからね、言ってみれば。樹立する時も、平定される時も、酸鼻を極めるような状景が展開されたようです。皆殺しに近いことをする。
          (略)
 「南京(で)大屠殺はあった」、とだけ言う。そうでしょう。革命なんですから。
 「政権を倒す」と言うのは、文字通りの革命、「命を革(た)つ」ことでもあります。降参したら、普通、奴隷にされます。ギリシャ、ローマの昔からそうです。
 しかし、奴隷じゃなくて食糧にされる事もある。(うう、とんでもないところへ行こうとしている・・・。)
 
 「屠殺はあった」。それだけ言う。事実だ。
 「誰がやった」と聞くと、初めて「日本軍がやった」、と言い切る。
 この辺を以って、「したたか」という表現をすべきでしょう。
 したたか=平気で嘘をつく、です。


 註 
「虐殺」は文字通り「虐げ」殺す、或いは「虐め」殺す、と日本では捉えられています。単純に「これは酷い!」となります。
 対して「屠殺」は単に「屠(ほふ)る」。つまり、ただ「殺す」というだけではなく、その後の処置まで想像させます。すべて同じ生き物として命を奪う。これが屠る。屠った後は・・・・。
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ずっと「怪しい」と言ってなかった?

2022年06月18日 | 重箱の隅
 テレビでは採り上げません。理由は「『陰謀論』にしか見えない」から?
 加えてNHK と同じく、大学敷地内に居場所を提供され、根を張っている。スパイ天国の日本ですから、その気になれば(なってるだろうけど)やりたい放題。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)6月16日(木曜日)
         通巻第7370号  
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 孔子の思想を教えるのならOKだが、実際は中国共産党の宣伝機関だ
  米・豪・加につづき、英国もスパイ機関「孔子学院」の閉鎖を検討
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 トランプ前政権は全米各地の大學にある孔子学院の実態を調べ、いくつかを閉鎖処分とした。
 中国の非営利教育機構「孔子学院」は全世界に1500校!
 名目は中国語教育とされたが実態は中国の「プロパガンダ機関」だ。筆者が驚いたのは南太平洋のフィジーの首都スバのサウスパシフィック大学にも孔子学院があったこと。ウラジオストックでは日本文化センターの隣が孔子学院だった。

 ポンペオ前国務長官は2020年8月に演説し、「孔子学院は中国共産党による世界規模のプロパガンダ工作に使われている」と断定した。
 
 そのうえで、米国内の学院を統括するワシントンの「孔子学院米国センター」を大使館や領事館と同様の外国公館に指定した。同センターに米国内の人事や保有資産を米政府に報告することを義務付けたのも、孔子学院の政治宣伝活動の実態を把握するためだった。
 また米国の小中校や大学などの教育機関が孔子学院と契約や提携した場合は報告を義務付ける行政命令をだした。

 バイデン政権も孔子学院に厳しい対応を取る姿勢は前政権を継承している。 
 バーンズCIA長官は「孔子学院は本物のリスクだ」と指摘し、教育機関に「厳重な警戒」を要請した。
 同様な措置はカナダ、豪でもとられ、両国ではいくつかの孔子学院を閉鎖した。

 英国保守党の議員たちも行動に出た。孔子学院の資金源、言論の自由と学問の自由の問題を提案し、その理由を、「孔子学院が英国を攻撃するツールとして利用されている」からだとした。

 英国政府は「中国と英国は事実上の戦争状態である」と説明し、資金源の明確化など法案を準備している。

 保守党のアリシア・カーンズ議員らは、「中国共産党は英国の孔子学院が大学キャンパスでの言論と思想の自由を抑圧する懸念がある」と警告した。
 保守党のイアン・スミス議員は、孔子学院は学術機関ではなく、隠された目的を持つ機関であると述べた。「(孔子学院の目的は)中国人学生や他の学生を威嚇し、英国の大学で勉強している中国人学生の行動を中国に報告することだ」。

 孔子学院の教師は、台湾、チベットなどの政治問題について話さないよう生徒に警告した。英国には30の孔子学院があり、世界で最初のオンライン孔子学院もある。2015年から2024年の間に英国政府が北京語を教えるため2700万ポンドの資金のほぼ全額が孔子学院に振り向けられた。

 日本で孔子学院が設置されている大學は以下の十五校だ。
 立命館大学、桜美林大学、北陸大学、愛知大学、札幌大学、立命館アジア太平洋大学、兵庫医科大学、早稲田大学、岡山商科大学、大阪産業大学、福山大学、工学院大学、関西外国語大学、武蔵野大学、山梨学院大学(なかでも中国人留学生が多いのは立命館大学、早稲田大学である)。

 日本では孔子学院の実態について、まだ真剣な政治課題になっていない。大學は税金により成り立っているのだから、敵性国家の宣伝機関を「知性の府」(?)に設置させたこと自体が問題である。

 中国人留学生の野放図な受け入れ、スパイとおぼしき留学生への監視なし、日本政府から奨学金を受け取り、授業料免除とは、なんと日本は寛大且つお人好しなのか。中国にとって笑いが止まらないだろう。
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首相の靖國参拝 3

2022年06月17日 | 心の持ち様
 《問題にしたのは、実は日本メディアなのである。朝日新聞を筆頭に左翼メディアが、靖國神社への首相参拝を政教分離や歴史認識などを理由に問題視した。そして卑劣にも中国に「御注進」する。ここで中国は「靖國」が外交カードとして使えることを自覚する。それに韓国が悪乗りした。 》
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 最後です。

 中曽根首相は、これを最後に首相在任中の参拝を止めてしまった。中曽根首相は「靖國参拝により中国共産党内の政争で胡耀邦総書記の進退に影響が出てはまずいと考えた」と述べているが、中国、韓国の圧力に屈し、両国に外交カードを提供した罪は重い。

 中国研究専門家のペンシルベニア大学名誉教授のアーサー・ウォルドロン氏はこの動きを鋭く見抜いていた。彼は語る。
 「中国共産党にとっては真の狙いは、日本の指導者に靖國参拝を止めさせることよりも、日本の指導者全体を叱責し、調教することなのだ。自国の要求を日本に受け入れさせることが長期の戦略目標なのだ」

 日本政府は愚かにも、靖國参拝さえ止めれば中国、韓国の難癖は終わると判断した。中韓両国にとって靖國は重要な外交カードにすぎないのだから、終わるはずもない。
 教授はこうも述べる。
 「靖國は大きな将棋の駒にすぎず、日本がそこで譲歩すれば、後に別の対日要求が出てくる。最終目標は中国が日本に対し覇権的な地歩を固めることなのだ」と。残念ながら教授の予言は見事に的中した。

 南カリフォルニア大学のダニエル・リンチ教授も述べている。
 「中国は近代の新アジア朝貢システムで日本の象徴的な土下座を求めている。アジアでの覇権を争いうる唯一のライバル日本を永遠に不道徳な国としてレッテルを貼っておこうとしている」
 中曽根首相の譲歩は、中国の思う壺だった。

 昭和二十年、日本を占領したGHQは、靖國神社を焼き払いドッグレース場を建設しようとした。この時、靖國神社を護ったのは、ローマ教皇庁代表であり上智大学学長でもあったブルーノ・ビッター神父であった。彼はマッカーサーに対し次のように語っている。
 「いかなる国家も、国家のために死んだ戦士に対して、敬意を払う権利と義務がある。それは戦勝国か、敗戦国かを問わず、平等の真理でなければならない」「我々は、信仰の自由が完全に認められ、いかなる宗教を信仰する者であろうと、国家のために死んだものは、すべて靖國神社にその霊が祀られるよう、進言するものである」

 この進言により靖國神社は焼き払いを免れた。日本人がこれを理解していないのは恥ずかしい限りだ。
 父が最後の参拝で漏らした一言、「何で靖國参拝に反対するんじゃろうのう」との一言ほど重いものはない。
 靖國参拝反対はメディアが作り上げた茶番である。このまま茶番が続けば、確実に日本人の精神は荒廃し、時間が経てば経つほど、日本人のモラルは低下し、国家意識は溶解していく。
 「国のために命を亡くした英霊をお参りするのは当たり前の事。外国が口を差し挟むことではない」という世界の常識に回帰することだ。

 指導者が腹を決め、毅然かつ粛々と靖國参拝を行えば、外交カードの効力は消失する。効力がなくなれば、反発は一人芝居に終わる。そのためには日本人自身が正気に立ち返り、メディアの茶番に〝No〟を突き付けることだ。
 祖国と家族を護るため、命を懸けた父祖達に感謝の誠を捧げ、追悼するのは国民の責務なのである。靖國神社を去る時、父が言った一言が胸に突き刺さる。「国を護るために戦死した人たちを決して忘れちゃあいけんよ」
 
 (転載了)

 社報「靖國」令和4年3月号掲載
 「靖國神社と父」 織田邦男(航空自衛隊 元空将)
  より


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 「政教分離」とか「歴史認識が云々」というのは当時随分喧しく叫ばれました。
 卑近な例でいえば、政教分離に関しては「政治と宗教は分けなければならない。何故なら特定の宗教が政治を行えば、その宗教ばかりが優遇されることになり、『民主主義』の本意から外れるからだ」とか。
 なので、創価学会が立てた公明党は政教分離を実行するために「創価学会イコール公明党ではない」と随分苦しんで説明していましたが、何といっても巨大な団体でしたから、信徒数=票みたいなものでした。
 勿論「政教分離」は「あの」神道指令を基にした考えですから、「神道=皇室=日本」というこれまでの国のあり方を解体するために新たに設定されたものです。西欧には、こんな喧しいものはない。つまり、戦後処理のためのものと言えます。

 「歴史認識云々」は「A級戦犯が合祀されているところに国家の代表が参拝に行くということは敗戦を認めないということだ」と。
 「A級」というのは上下の段階(A=最悪)を表すのではなく、単に分類(A項B項~という区分)を示しているだけです。それを説明しない。
 更にはA分類はこれまでの戦争にはなかった概念から新しく設定された罪である(ほとんどこじつけのような形)、ということ。「事後法」という奴です。
 「A級」というのが恰も戦争犯罪の中で最も重いものであるかのように誤認させようとするかのような胡散臭さ満載の考え方です。
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首相の靖國参拝 2

2022年06月16日 | 心の持ち様
 
 《平成二十五年十二月二十六日、安倍晋三首相が靖國参拝して以来、現職首相は参拝していない。日本は何故、国際常識に沿ったことができないのか。》
 ・・・からの続きです。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・

 昭和六十年までは、首相が毎年、靖國神社に参拝していた。この事実を知る人も少なくなった。戦後七十七年間に限定すると、三十六人の首相のうち、十五人が計六十八回参拝している。

 昭和二十六年十月、秋季例大祭には吉田茂首相以下、閣僚、衆参両院議長が揃って参拝し、サンフランシスコ講和条約調印によって日本が再び独立できた旨を英霊に報告している。

 中国が突然、靖國参拝を許さないと言い始めたのは昭和六十年のことである。中国は、極東軍事裁判でのいわゆる「A級戦犯」が合祀されていることを理由に、首相の公式参拝を激しく非難し反発を繰り返すようになった。だが、明らかに不自然である。「A級戦犯」十四人が国家の犠牲者「昭和殉難者」として靖國に合祀されたのは昭和五十三年十月十七日である。翌年春の例大祭前(四月十九日)にそれが報じられたが、中国は全く反応していない。

 「A級戦犯」合祀報道の二日後、キリスト教徒の大平正芳首相が例大祭に参拝したが、抗議は全くなかった。翌五月、時事通信の取材に応じた中国の最高指導者である鄧小平氏は、靖國参拝にも「A級戦犯」にも触れてない。
 大平首相はこの年の十二月、中国を訪問し熱烈に歓迎された。昭和五十五年の終戦記念日には、鈴木善幸首相と共に閣僚が大挙して参拝したが抗議も何もなかった。

 問題にしたのは、実は日本メディアなのである。朝日新聞を筆頭に左翼メディアが、靖國神社への首相参拝を政教分離や歴史認識などを理由に問題視した。そして卑劣にも中国に「御注進」する。ここで中国は「靖國」が外交カードとして使えることを自覚する。それに韓国が悪乗りした。

 昭和六十年八月十四日、中曽根内閣はメディアの反発に応える形で、公式参拝は政教分離には反しないとの政府統一見解を出した。翌日、閣僚を引き連れ、首相公式参拝に踏み切った。メディアはこれをヒステリックに非難し、中国に再び「御注進」した。中韓両国はこの騒ぎに呼応する形で、靖國参拝を強烈に批難し始めた。
 中曽根首相は、これを最後に首相在任中の参拝を止めてしまった。中曽根首相は「靖國参拝により中国共産党内の政争で胡耀邦総書記の進退に影響が出てはまずいと考えた」と述べているが、中国、韓国の圧力に屈し、両国に外交カードを提供した罪は重い。


 社報「靖國」令和4年3月号掲載
 「靖國神社と父」 織田邦男(航空自衛隊 元空将)
  より


 (以下次回) 

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