ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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笑いのリハリビ~463回・田辺寄席

2008-06-21 11:17:50 | 田辺寄席
本日、2週間ぶりの落語会でございます。
体調悪く、10日間検査入院しておりまして、先週退院。
笑いをダイエットしすぎやので、
今日は、リハリビ兼ねて、大いに笑おうと・・・・。

開口0番・・・・・「き」の巻・「狂言」

能と狂言は、枝雀師匠の言う「緊張」と「緩和」の関係。
狂言からきた落語は、
「骨皮」 →「金明竹」
この噺、先月のザビエル寄席の都師匠の噺の演目が、
解らなかったが、金明竹。判明・・・・。
「花折り」→「鶴満寺」
今、上方で演じるのは、雀々、しん吉さんあたりか。
「花見(鼻見)息子」→「松山鏡」
との、紹介。
一度は、狂言も観ておかなければ・・・・。


一、桂雀五郎・・・・・・・・・・・「七度狐」

この噺、狐の出るところ、山道を進むところ、など、
鳴り物が入って、噺に奥行きがでて、
やはり、上方落語の定番ですなぁ。

雀五郎さん、
毎回出会うたびに、「宿屋町」、「手水回し」、「桜の宮」など、違うネタ。
勉強熱心さで、好演。

雀五郎さんの飄々としたボケぶりがストレートに発揮できる、
「向う付け」とか、「宿替え」など聴いてみたい。


二、桂こごろう・・・・・・・・・・・「書割り盗人」

素晴しい。
落語会の楽しみの一つに、良い噺家さんとの出逢いがある。
今年、初めて出会った噺家の中では、ピカイチ。
おもしろい、声にはりがある、表情豊か、いやみが無い、
登場人物が自然で、高座そのものを楽しんでいる。

寄席の笑いが、ドンドン、エスカレート。
40年前の仁鶴師匠以来の「書割盗人」、
こんなに、おもしろい噺であったのか。

甚兵衛さんが、やもめのリクエストに応えて次々に
書割として、家財道具を書くところがポイント。

「床の間」「山水の掛け軸」「茶棚」「金庫」「札束」
「猫」「桐の箪笥」「水屋」「下駄箱」「蜘蛛の巣」などなど。
細かいところまで、本当に書割がうまいなぁと感心。
どんどん、壁いっぱいに家財道具が増えていく様。
注文する方もする方なら、受ける方もそれを楽しんでいる。

落語の世界に、ドップリと私達を引き込んでくれる。
「こごろう」さんとの、次の出逢いが楽しみ。
探してでも、いくぞ。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・「崇徳院」

若旦那と熊のシーン。
熊と親旦那。
熊とおかみさん。
散髪屋でのシーン。
すべて、あっさりめ。
もっと、笑いのこってり感、欲しいですな。

出来すぎている噺だけに、筋書き以上の笑いを期待するのは、
贅沢か?。


四、笑福亭鶴笑・・・・・・・・・パペット落語「立体西遊記」

おもしろいなぁ。
次に出てきた、雀松さんが「今のは落語ですか」と。
難しいですな。でもおもしろいのは間違い無し。

「紙切り」、と「パペット落語」。このパペットの意味は・・・。

小さい時に、子供がおもちゃで対決させたのを思い出させる
誰もがした、懐かしい遊び。

でも、おもしろい。
芸風というか、ひとつの型を完成させたのは、凄い。

出囃子の「ハリスの施風」もよろしいな。


五、桂雀松・・・・・・・・・・・・・「星野屋」

貫禄の高座。
マクラは「紙入れ」と同じ、おめかけ、おてかけのはなし。

本来は、お花はんが、試されたと策略と知って、
もっと悔しがり、その後の居直りの部分が・・・・。

何となく、急いでいる部分もあり、
何度も噛んで残念。

気象予報士だけに、雨が降り出すのが気になるのか。
落語会終了後、会場を出ると、予想どおり、雨がパラパラと・・。


三週間ぶりの、落語会。
「こごろう」さんを筆頭に、実力揃いの噺家さんで充実の一日でした。

第463回・田辺寄席
2008年6月21日(土)午後6:10~
阿倍野青年センター

開口0番,桂文太・・・・・・、「き」の巻・「狂言」
一、桂雀五郎・・・・・・・・・・・「七度狐」
二、桂こごろう・・・・・・・・・・・「書割り盗人」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・「崇徳院」
仲入り
四、笑福亭鶴笑・・・・・・・・・パペット落語「立体西遊記」
五、桂雀松・・・・・・・・・・・・・「星野屋」
コメント (1)
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