ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

暑さ吹っ飛ぶ・こごろうさん~和泉ワンコイン寄席

2008-08-16 22:45:57 | 和泉ワンコイン&笑福亭伯枝
こごろうさん目当てに、ワンコイン寄席に。
当日券も数枚あったらしいが、50人ほぼ満席。

日焼けした肌(久しぶり朝5時よりフロターでバス釣り)に、
綺麗で、冷房のよく効いた和室の空間が心地良い。
シャワーを浴びたので、うつらうつらしないように・・・・。



一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・「道具屋」

開口一番、年季明けしてまもなく、
楽で~す。楽しいで~す。
生活、仕事のことより、まずは開放されての喜びいっぱい。

先日、繁昌亭の出番に遅れた事情と、
師匠三喬さんに遅刻してとちり、
翌日メールで簡潔に二言、「おまえ、破門」と
自由なったこそ、自分で管理しなはれや・・と心配心がちらり。

盆休み、いや夏休みか、いずれにしても子供がいてるので小噺を。
「鶴は千年、亀は万年。」と「台湾ザル5匹」の小噺。

噺は、「さっきまで、おまえのおかん来て、泣いてたで」、
始まり、道具屋ヘ。

今日は、小さな子たちの笑いに応えて、
声も大きく50畳の部屋に響きわたる。
笑いが、年季明けの喬介さんには、かけがいの無いエネルギーなると早解り。

なぜか笑いのたくさんあった、「道具屋」でした。


二、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・「青菜」

ビラの寄席文字をみて、こころうと。
決して、てでろう、ではありません。
幕末の桂こごろうと同じで、私が言わば、二代目と・・・。

ええお客様ですな、先程の噺、袖で聴いてて
それほど笑う噺(出来)では無いと思うのですが・・・。

お屋敷と中の前栽の説明。
そして、植木屋が、ハサミを入れて、葉刈、剪定している、計七回。
・・・じっくりと・・・この期待と静けさ、よろしいな。

ここで「植木屋はん、あんた、今日はもう仕事はすんでやったんかいな」
と、「青菜」のはじまり。

旦那が「おなごは皆、旦那の前では、両手をついて物言うやろ」の言うを聞いて、
「うちのやつなんか、家中、ピョンピョンはねてまっせ。
あれ、ひょっとしたら、オナゴやなしに、イナゴか」と・・・。

大工の松ちゃんが来て、呑むお湯飲みの柄が
「魚へんばっかり、魚へんに弱いで「鰯(イワシ)」、
「魚へんに、ヘ、と書いて、答えは底に」覗きこんで
「鰤(ブリ)」といたるところに、くすぐり、笑いをいれる。

近年聴いた、ざこば師匠、梅団冶、吉弥、歌之助、各人とは、
一味も、ふたあじも違う「青菜」。

落語は通常、定番の、安心、、安定した不偏のおもしろさ、
こごろうさんのいつもと違うフレーズに、生じる、微細なる緊張。
それに続く、緩和。やはり師匠南光さんの大師匠枝雀さんの孫弟子。

「緊張に続く緩和」は、笑いのエッセンスと話しの随所に散りばめる。
サービス精神たっぷりのこごろう落語。

明日は、ラクゴリラで、「夢八」ですが・・・。
あさってからの、仕事準備のストレッチをしなければ。と
思いとどまる。


三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・・・・「三人上戸」

最初に、高校の時の柔道部の友達が来ていてご紹介。
伯枝さんは初段、お友達は三段、とか、アットホームでよろしいな。

はなしは、酒呑みのことを、上戸といいますと。
そのタイプはさまざま、笑い上戸に、泣き上戸、怒り上戸。
この使い分けこそが、笑福亭オハコのの酒噺の基礎か。

その他見本にと、薬上戸に、ニワトリ上戸、そして壁塗り上戸をご披露。

9月19日には、上方五人笑と、福楽、三歩、団六、小染さんと私伯枝の
酒のみばかりで、繁昌亭で行います、ぜひ御参加を・・・。
2回目で早くも、最後になるかもしれないので、お見逃しの無い様に。

噺は、呑んだくれがうどん屋に絡む。
泣いたり、怒ったり、はたまた笑ったり。
一人で、上戸、三人を・・・・・。

怒った声に、六代目が浮かぶ。
伯枝さんの「市助酒」、「一人酒盛」など聴いてみたい。

本来落語は、演目は行ってからの楽しみとは解っているが、
この和泉ワンコイン寄席も、事前演目の公表があれば助かるのですが。

500円で贅沢言うなと、お声が聞えそうですが・・・。

まあ、日焼けした肌に、心地よい、一時間半でした。


第42回・和泉ワンコイン寄席
2008年8月16日(土)午後3:00開演
和泉シティプラザ3階

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・「道具屋」
二、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・「青菜」
三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・・・・「三人上戸」
コメント
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