今日は、大阪を通り越して守口ヘ。
三喬、鶴志、鶴瓶さんの笑福亭のこってり味に、さわやかな阿か枝さん。
そして、あでやかな、英華さんと、楽しみにしていた落語会。
京阪守口市駅そばの、好立地のエナジーホール。
紅(くれない)は、故文紅師匠の所縁の地で、既に17回目。
会場は、450人の満員、鶴瓶さん人気か・・・・。
一、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・「金明竹」
期待すればするほど、それ以上の高座。
ここしばらく、立て弁のところで、過剰になっていた、顔の動きも
適度におさえられ、NHKでの出番以降、肩の力が抜けているようで、
丁稚のかわいさよりも、大阪の商家の匂いが漂う。
何度聴いても、そのつど満足させてくれる、
阿か枝さんの「金明竹」は、最高級品でおます。
二、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・「住吉駕籠」
三喬さんのすばらしさは、古典といえども、随所にいれる、
お客様視点に立っての、つぶやきが、嬉しい。
その、集大成が、マクラ。
乗物にまつわる噺で、いつもの新快速の切り離しと、乗り遅れた新幹線のマクラ。
ほんま、後世まで残るであろう、ようできたマクラ。
噺は、師匠松喬の十八番「住吉駕籠」・・・師匠と違うものをと、意識しすぎて、
本来酔っぱらいの駕籠屋の絡みもおふざけであり、単に、酔っぱらいの客は、
グデングレン状態である。・・・まあ、サゲの仕込みとすれば、反吐するぐらい
酔わないといかんのでしょうけど。
只、「お後、師匠方を、お楽しみに」と、口だけではなく、
この大ネタを二番手の役目として、最後まで聴きたという、
余韻を残しながら、切の良いところで、かっこいい降り方。
三、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・「長短」
本日の秀逸・・・・・・鶴志さんの「長短」
弟子時代の、気の短い松鶴師匠のエピソードをたっぷりと披露。
声の大きさも、喋りも実際こんなんだったんだろうな。
似たもの同士の友達もいるが、違うけれど何となく気の合う友もいてる。
性格の違いがくっきりと、気の短い方は鶴志さんそのもので怖いぐらいですが、
案外、気の長い方の笑顔にまいってしまう。
ほんとは口にするのも、嫌なんと違う「饅頭」を、
鶴志さんの、ペチャクチャと食べるところ、よろしおますな。
笑福亭らしいというか、松鶴らしいというか
重量感のある落語、よろしおましたで。
四、内海英華・・・・・・・・・・・・・「女道楽・・たぬき」
山田五十鈴で有名な「たぬき」をたっぷりと演奏。
詩の中身は理解できて無いのですが、端唄、新内、次々
たぬきがいろんなものに化けて、変わるのか。
次々でてくる、緊張の糸が張り詰めた高座、
上方では、類の無い、粋さのある芸。
その、多彩な三味線の技巧、テクニックの凄さは凄いけど、
私は、逆に、声の美しさ、おとなの艶っぽさに、惚れてしまう。
「この膝はあなたにかす膝、あなたの膝は私が泣くときかりる膝」
こんなこと、いわれてみたいですな。
五、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・・「CHINGE」
肩すかし、鶴瓶さん・・・・。
袴を履いていたのに、お茶子さんがメクリを替えて入りかけた時、
鶴瓶さん、見台と膝隠しを持って高座に上がる。
決して、お茶子さんが忘れたのでは無く、急遽演目替えようと思って、
「最初、思っていたのは、笑いが少ないので、多いほうが良いでしょう」と、
「錦木検校」を期待してきたのに、がっかり、また私落語でお茶を濁すのか。
人の縁、出逢いとは、不思議なものという話から、「CHINGE」へ。
「お母ちゃん・・・」、「青木先生」とかとは、違って、いたって未完成。
日常トークのおもしろさは、「家族に乾杯」とか、「Åスタジオ」
「キラキラアフロ」なんかで、TVで充分、普段から堪能させて貰うています。
生の鶴瓶さんをみたいだけの時代は、もう過去の話・・・
テレビで見れない、噺家、笑福亭鶴瓶を見に来ているのに。
せっかく、阿か枝さんから始まり、三喬、鶴志、英華さんと
繋いできたものが、一瞬に崩れた、野球の抑えと同じように、
トリの責務はたいへんなものだと、改めて痛感・・・。
帰る時に車椅子の方が四名ほどおられましたが、鶴瓶さん、
話の内容で変に気を使われたのか、・・・。
上方にはない、「錦木検校」の、人情噺をとの、期待が大きかっただけに、
最終回に逆転で負けた様な、失望感でいっぱいの落語会でおました。
第17回・もりぐち寄席紅落語名人会
2010年9月11日(土)午後6:30開演
守口文化センター・エナジーホール
一、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・「金明竹」
二、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・「住吉駕籠」
三、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・「長短}
仲入り
四、内海英華・・・・・・・・・・・・・「女道楽・・たぬき」
五、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・・「CHINGE」
10-42-184
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三喬、鶴志、鶴瓶さんの笑福亭のこってり味に、さわやかな阿か枝さん。
そして、あでやかな、英華さんと、楽しみにしていた落語会。
京阪守口市駅そばの、好立地のエナジーホール。
紅(くれない)は、故文紅師匠の所縁の地で、既に17回目。
会場は、450人の満員、鶴瓶さん人気か・・・・。
一、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・「金明竹」
期待すればするほど、それ以上の高座。
ここしばらく、立て弁のところで、過剰になっていた、顔の動きも
適度におさえられ、NHKでの出番以降、肩の力が抜けているようで、
丁稚のかわいさよりも、大阪の商家の匂いが漂う。
何度聴いても、そのつど満足させてくれる、
阿か枝さんの「金明竹」は、最高級品でおます。
二、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・「住吉駕籠」
三喬さんのすばらしさは、古典といえども、随所にいれる、
お客様視点に立っての、つぶやきが、嬉しい。
その、集大成が、マクラ。
乗物にまつわる噺で、いつもの新快速の切り離しと、乗り遅れた新幹線のマクラ。
ほんま、後世まで残るであろう、ようできたマクラ。
噺は、師匠松喬の十八番「住吉駕籠」・・・師匠と違うものをと、意識しすぎて、
本来酔っぱらいの駕籠屋の絡みもおふざけであり、単に、酔っぱらいの客は、
グデングレン状態である。・・・まあ、サゲの仕込みとすれば、反吐するぐらい
酔わないといかんのでしょうけど。
只、「お後、師匠方を、お楽しみに」と、口だけではなく、
この大ネタを二番手の役目として、最後まで聴きたという、
余韻を残しながら、切の良いところで、かっこいい降り方。
三、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・「長短」
本日の秀逸・・・・・・鶴志さんの「長短」
弟子時代の、気の短い松鶴師匠のエピソードをたっぷりと披露。
声の大きさも、喋りも実際こんなんだったんだろうな。
似たもの同士の友達もいるが、違うけれど何となく気の合う友もいてる。
性格の違いがくっきりと、気の短い方は鶴志さんそのもので怖いぐらいですが、
案外、気の長い方の笑顔にまいってしまう。
ほんとは口にするのも、嫌なんと違う「饅頭」を、
鶴志さんの、ペチャクチャと食べるところ、よろしおますな。
笑福亭らしいというか、松鶴らしいというか
重量感のある落語、よろしおましたで。
四、内海英華・・・・・・・・・・・・・「女道楽・・たぬき」
山田五十鈴で有名な「たぬき」をたっぷりと演奏。
詩の中身は理解できて無いのですが、端唄、新内、次々
たぬきがいろんなものに化けて、変わるのか。
次々でてくる、緊張の糸が張り詰めた高座、
上方では、類の無い、粋さのある芸。
その、多彩な三味線の技巧、テクニックの凄さは凄いけど、
私は、逆に、声の美しさ、おとなの艶っぽさに、惚れてしまう。
「この膝はあなたにかす膝、あなたの膝は私が泣くときかりる膝」
こんなこと、いわれてみたいですな。
五、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・・「CHINGE」
肩すかし、鶴瓶さん・・・・。
袴を履いていたのに、お茶子さんがメクリを替えて入りかけた時、
鶴瓶さん、見台と膝隠しを持って高座に上がる。
決して、お茶子さんが忘れたのでは無く、急遽演目替えようと思って、
「最初、思っていたのは、笑いが少ないので、多いほうが良いでしょう」と、
「錦木検校」を期待してきたのに、がっかり、また私落語でお茶を濁すのか。
人の縁、出逢いとは、不思議なものという話から、「CHINGE」へ。
「お母ちゃん・・・」、「青木先生」とかとは、違って、いたって未完成。
日常トークのおもしろさは、「家族に乾杯」とか、「Åスタジオ」
「キラキラアフロ」なんかで、TVで充分、普段から堪能させて貰うています。
生の鶴瓶さんをみたいだけの時代は、もう過去の話・・・
テレビで見れない、噺家、笑福亭鶴瓶を見に来ているのに。
せっかく、阿か枝さんから始まり、三喬、鶴志、英華さんと
繋いできたものが、一瞬に崩れた、野球の抑えと同じように、
トリの責務はたいへんなものだと、改めて痛感・・・。
帰る時に車椅子の方が四名ほどおられましたが、鶴瓶さん、
話の内容で変に気を使われたのか、・・・。
上方にはない、「錦木検校」の、人情噺をとの、期待が大きかっただけに、
最終回に逆転で負けた様な、失望感でいっぱいの落語会でおました。
第17回・もりぐち寄席紅落語名人会
2010年9月11日(土)午後6:30開演
守口文化センター・エナジーホール
一、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・「金明竹」
二、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・「住吉駕籠」
三、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・「長短}
仲入り
四、内海英華・・・・・・・・・・・・・「女道楽・・たぬき」
五、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・・「CHINGE」
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