第41回浪切寄席・せんしゅう亭・桂春蝶の会~2024.12.22
今年の笑い納め。最後の落語会でおました。
一、笑福亭喬路・・・「手水廻し」
今年の春に年季明けした喬路さん。姫路出身でそこから喬路さんと命名。大師匠の松喬さんが、師匠の松鶴さんに播州訛りが抜けないので「お前は米朝の回しもんか」と嫌味を言われたと聞いたことがありますが、そこから言えば喬路さん松喬一門の本筋でおますな。雀々さんは長い頭を振り回すので「長頭廻し」、喬路さんは松喬一門ののんびりとした田舎の匂いが漂う「手水廻し」。どちらにしても、大阪まで勉強に行く旦さん、エライもんですな。
二、笑福亭智丸・・・「鹿政談」
私のお気に入りの智丸さん。独特の発想の創作落語,一変して本寸法で王道を語る古典落語。「馬の田楽」に続いての「鹿政談」。古典落語二席の智丸さんの落語会、是非お伺いせんとあきまへんな。
三、桂春蝶・・・・・「赤穂義士外伝・忠僕元助」
年の瀬と言えば、「忠臣蔵」。そして47士以外にも語られる義士外伝。でも、まだこなれて無いようで、無駄に長く、講談で通し五夜とかで語るならこのペースでも良いんですが、頭でマクラ代わりに語った「やかん」が完璧に仕上がっているだけにその相違は明らか。
語部って難しいですよね。講談、落語、よく似ているようでスピード感が少し違うようで、でも次々新しい分野に挑戦される春蝶さんほんま凄いです。
第41回浪切寄席・せんしゅう亭
~桂春蝶の会~
2024年12月22日(日)午後2:00開演
南海波切ホール
一、笑福亭喬路・・・「手水廻し」
二、笑福亭智丸・・・「鹿政談」
三、桂春蝶・・・・・「赤穂義士外伝・忠僕元助」
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