おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

今場所の琴欧州は??

2005-11-24 19:42:06 | ブログ
インターネットが、私にとって、日本で、そして世界で何が起きているのかを知る唯一の情報源になっている今日この頃ですが、日本とブルガリアの間でホットな話題と言えば・・・

やっぱり琴欧州ですかね。ここ数場所は優勝争いに絡み、そして今場所は大関昇進がかかっている、なかなか活躍してますね。うちにはテレビがないので、衛星やケーブルどころか、地上波でさえもキャッチできないのですが、人々いわく、彼の活躍は注目されているそうです。ブルガリア在住の日系カナダ人、トレントは、時々、「彼は今場所はチャンピオン(横綱のこと)に勝てるか?」なんてSMS(携帯メール)してきます。

日本人、日系人でなくても、基本的には「日本大好き」なブルガリア人です。その憧れの国(?)で大成功をおさめ、注目を浴びているとは!! ひとつのサクセスストーリーですね。

私も、あまり相撲に詳しいわけではないので、日本にいた間に見たいくつかの取り組みと、インターネットのホームページで見たくらいなのですが、長いリーチを生かしてダイナミックな相撲をしてくれるといいですね、そう、往年の明武谷のような・・それよりも、相撲とはまったく別のことなのですが、多くのブルガリア人の若者(だけでなく子供がいる40代くらいの世代を含めて)を観察してみて、彼がいかに努力家かということをなんとなく知ることができます。
ブルガリア人の多くの若者は、とにかく「親に何でも買ってもらう!」「困ったときには親に頼る!」という傾向が強いように感じるのです。なんと、「大きくなって、住む家まで備えるのが親の仕事」という考え方まであります。親の側にそういう余裕があればいいのですが・・・・

そんな中、琴欧州関が実家に仕送りをしたり、両親を日本によんだりしていると聞きます。親や年長者に敬意を払うのが美徳なアジア人にとってはあたりまえのような気がしますが、ブルガリア人にはかなりすごいこと!!ではないでしょうか・・・
(とはいえ、日本もだんだんと親や年配の人を敬う気持ちがうすくなり、「親孝行」でなくなっていることも確かでしょうが・・・)
rakiya

ところで琴欧州が好きなお酒は、やはり、この国の「ラキヤ」だそうです。ぶどうやアンズ、いちじくなど、いろいろな果物の蒸留酒で、それぞれにおもむきがあって私も大好きです。日本にも輸出しないかなー。彼はボトル一本くらいじゃ酔わないそうですが、本当かな?結構強いですよ、このお酒。それからとんこつラーメンも好きだとか、九州場所でよかったですね、いっぱいラーメンが食べれるのでは。ブルガリアにいる私にとって、インターネットのスポーツニュースで「琴欧州」の文字をたくさん見ると、なんだかうれしくなります。どうなるんでしょうね、今場所は??

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幸せな過去とブルガリア風甘酒

2005-11-24 05:26:10 | ブログ
今住んでいるペルニックの隣町ラドミルには、その昔(といっても共産体制時代ですが)ベトナム人やポーランド人などの外国人労働者がいっぱいいたんだそうです。そんなに景気のいい時代があったとは・・・今の様子はといえば、廃墟になった工場と、昔はいっぱい人が住んでいたであろう15階建てくらいのブロコベ(アパート)・・・

ペルニックに長いビオレッタによると、
「昔は公害がひどくて、空気も汚かったし、川の水も真っ黒だったのよ。今はきれいになってよかったわ。」
景気が後退するとともに環境改善・・・なんだか複雑な気分です。

日本人も年長の人ほど、「昔はよかった・・・」なんていいますが、これは、近頃治安が悪くなったとか、若い人が今よりちゃんとしていたという意味ですよね? ブルガリアでもよく同じ「昔はよかった」と、結構若い人たち(40代くらい)も、もちろん年寄りも言っていますが、それは「昔はもっとお金があった」という意味なのです。食べ物や単純なつくりの生活必需品以外は輸入に頼っている(と思われる)ブルガリアでは、たとえば、文房具や家電など日本やEC諸国なみ、もしくはそれ以上の値段がつけられています。ブルガリアの平均収入や貨幣価値からすればそれはものすごく高いことになってしまいます。ものがたくさんあるのに買えない、なんて悲しいですよね・・・昔はお金があっても物がなかったので買えなかっただけに。

共産体制下では原則としてすべての人が仕事をもっていることになっています。だから、(仕事そのものがないときは)本当は一人でできる仕事を5人くらいでやっていたりしたとか。一人の人が仕事をしていてあとの四人が何もしないで横で立って見ていても給料は同じなのです。(これを地元民いわく「ブルガリスカ・ラボタ(ブルガリア式仕事)」、つまり人数がいてもはかどっていない等々の意味) 仕事をのんびり(?)していてもお金がもらえた時代から、仕事をしないとお金がもらえない時代になってしまった・・・しかも仕事が見つからない・・・。重工業製品をソ連が買ってくれていた時代はとくにペルニックもラドミルも景気がよかったであろうだけに、気持ちを切り替えるのが大変なのでしょう。

boza
さて、ラドミルの名産品は「ボザ」!! これは何だ?と飲んでみると、まさしく、日本でいうところの甘酒です。もちろん、材料が違いますが、発酵飲料という点では同じです。(アルコール飲料ではありません) 甘くて、トロッとしていて、飲むとおなかがいっぱいになります。ちなみにアフリカ(ケニア)にも同じような飲み物があるとか。200ml入りのものが20ストティンキ(14円)くらい。ブルガリア人はシレネ(白チーズ)の入ったパイ「バーニッツア」といっしょにいただくのが好きです。でも好き嫌いもあるようで、友人のダニエラは「あたしキラーイ」と言っていました。
ブルガリアはとにかく食べ物、飲み物がやすくておいしいので、こういうものを名産品として日本など外国に売り込んだら、絶対に売れると思うんだけどなあー。ローズオイル、ローズジュースから、ハーブティー、蜂蜜、そしてミネラルウォーターまで特産品になりえるものは数限りなくあるのになあ・・・
今日、ボザを買ったときに「トバ ラドミルスカ ボザ リ エ?」(これって、ラドミル産のボザですか?)と聞いたら、お店のおばさんは、うれしそうに、そして少し誇らしげに「ダー!!(はい)」とにっこりしていました。


コメント (3)
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